第一種衛生管理者

第一種衛生管理者の難易度と合格率|落ちる原因の大半は有害業務の2科目

公開 2026-08-30

第一種衛生管理者の合格率はおおむね45%前後(令和6年度は46.3%)。国家資格としては取り組みやすい部類ですが、およそ2人に1人が落ちる試験でもあります。この記事では、第二種との難易度差の正体である有害業務2科目、見落とされがちな科目別の足切り、勉強時間の目安と科目別の攻略順を整理します。

合格率はおおむね45%前後

第一種衛生管理者の合格率は近年おおむね45%前後で推移しており、令和6年度は46.3%でした(第二種は49.8%)。合格基準は相対評価ではなく「範囲ごとに40%以上かつ合計60%以上」の絶対評価なので、周りの出来に関係なく、基準さえ超えれば受かります。落ちる半数の多くは、勉強量がそのまま不足しているケースです。

受験者が多く、準備不足のまま受ける人も多い

第一種衛生管理者は近年おおむね年6万人台が受験する、受験者数の多い国家資格です。会社からの指示で受験する人が多く、業務の合間の準備で臨む受験者が一定数いることが、合格率を実力以上に低く見せている面があります。裏を返せば、計画的に演習した受験者にとっての実質的な難易度は、数字の印象より低めです。

第二種との差は「有害業務」の2科目

第一種と第二種の試験範囲の違いは、有害業務に係る関係法令と労働衛生の2科目です。特定化学物質や有機溶剤などの規則、作業環境測定、特殊健康診断、保護具といった暗記色の強い論点が加わり、問題数は30問から44問に増えます。この2科目で160点(全体の4割)が配点されるため、第一種の実質的な難易度はここで決まります。

第一種第二種
問題数44問30問
科目(範囲)5範囲(有害業務2科目を含む)3科目
満点400点300点
試験時間3時間3時間
選任できる業種すべての業種有害業務と関連の少ない業種のみ

合計6割でも落ちる: 範囲ごとの足切り

合格基準には「各範囲40%以上」という足切りがあります。たとえば有害業務に係る関係法令(80点)で32点を下回ると、他が満点でも不合格です。苦手科目を捨てて得意科目で稼ぐ戦い方ができない試験なので、全範囲を最低ラインまで底上げしたうえで、配点の大きい有害業務を伸ばす順番で仕上げてください。

勉強時間の目安は100〜150時間

初学者の勉強時間は一般に100〜150時間程度が目安といわれます。1日1時間なら3〜5か月です。暗記中心の試験なので、短期集中で詰めて試験日を早めに設定するほうが、長期戦でだらだら進めるより忘却が少なく効率的です。試験は毎月実施されているため、仕上がりに合わせて受験日を選べます。

科目別の攻略順: 生理→共通→有害

  • ・① 労働生理: 身体の仕組みの素直な問題が多く、最初に得点源にできる(100点)
  • ・② 共通の関係法令・労働衛生: 第二種と同じ範囲。選任基準や基準値など数字の暗記が中心(140点)
  • ・③ 有害業務の2科目: 暗記量が最も多い主戦場。忘れないうちに本番を迎えられるよう、試験日に近い時期に集中投下(160点)

落ちる人の共通点

  • ・公表問題1回分だけを繰り返し、論点の網羅ができていない
  • ・数字(選任人数・気積・保存年限・管理濃度)を「見たことがある」で止めている
  • ・有害業務を後回しにしたまま試験日を迎え、足切りに沈む

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