問1空気中に存在する有害物質のうち、金属の蒸気が空気中で凝固し、固体の微粒子となって浮遊しているものを何というか。
- aミスト
- bヒューム
- c粉じん
- d蒸気
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正解:b. ヒューム
ヒュームは、金属が高温で溶融・気化したものが空気中で凝固してできる固体の微粒子で、酸化鉛・酸化亜鉛・溶接ヒュームなどが該当する。粒径が非常に小さく肺の奥まで到達しやすい。
この問題のページ:空気中に存在する有害物質のうち、金属の蒸気が空気中で凝固し… →
問2常温・常圧の空気中で、主に「ガス」の状態で存在する物質はどれか。
- aアセトン
- b硫酸
- c塩素
- d石綿
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正解:c. 塩素
塩素は常温・常圧で気体(ガス)として存在する。アセトンやトルエンなど常温で液体の物質が気化したものは「蒸気」、硫酸などの液体微粒子は「ミスト」、石綿など固体の微細片は「粉じん」に分類される。
この問題のページ:常温・常圧の空気中で、主に「ガス」の状態で存在する物質 →
問3有害物質とその空気中における存在状態の組合せとして、誤っているものはどれか。
- a硫酸 — ミスト
- bアンモニア — ガス
- c溶接ヒューム — 蒸気
- dトルエン — 蒸気
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正解:c. 溶接ヒューム — 蒸気
溶接ヒュームは金属の蒸気が凝固した固体微粒子で「ヒューム」に分類される。硫酸やクロム酸などの液体微粒子はミスト、アンモニア・一酸化炭素・硫化水素などはガス、トルエン・アセトンなどの揮発した気体は蒸気。
この問題のページ:有害物質とその空気中における存在状態の組合せとして →
問4じん肺に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a粉じんを吸入することにより肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病で、不可逆的である
- b粉じんの吸入をやめれば、線維増殖性変化は元に戻る
- cじん肺は急性の疾病で、数日で症状が現れる
- dじん肺に合併症はない
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正解:a. 粉じんを吸入することにより肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病で、不可逆的である
じん肺は、粉じんの吸入により肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病で、いったん生じた変化は元に戻らない(不可逆的)。肺結核・結核性胸膜炎・続発性気管支炎・続発性気管支拡張症・原発性肺がんが法定の合併症とされる。
この問題のページ:じん肺に関する次の記述のうち →
問5遊離けい酸(二酸化けい素)の粉じんを吸入することによって起こるじん肺はどれか。
- a石綿肺
- bけい肺
- cアルミニウム肺
- d溶接工肺
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正解:b. けい肺
けい肺は遊離けい酸(二酸化けい素)の粉じんによるじん肺で、けい酸の含有率が高いほど、また粒径が小さいほど有害性が高い。石綿肺は石綿、アルミニウム肺はアルミニウム粉じんによる。
この問題のページ:遊離けい酸(二酸化けい素)の粉じんを吸入することによって起… →
問6石綿(アスベスト)による健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a再生不良性貧血
- bパーキンソン病様症状
- c中皮腫および肺がん
- d鼻中隔穿孔
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正解:c. 中皮腫および肺がん
石綿は石綿肺のほか、肺がんと中皮腫(胸膜・腹膜等の悪性腫瘍)を引き起こす。潜伏期間が数十年と長いのが特徴。再生不良性貧血はベンゼン、パーキンソン病様症状はマンガン、鼻中隔穿孔はクロムによる健康障害。
この問題のページ:石綿(アスベスト)による健康障害として、特徴的なもの →
問7有機溶剤に共通する性質として、正しいものはどれか。
- a水に溶けやすく、脂溶性は低い
- b揮発性が高く脂溶性があるため、皮膚や粘膜から吸収されることがある
- c常温では固体で、粉じんとして吸入される
- d中枢神経には作用しない
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正解:b. 揮発性が高く脂溶性があるため、皮膚や粘膜から吸収されることがある
有機溶剤は揮発性が高く蒸気となって吸入されやすいうえ、脂溶性があるため皮膚からも吸収される。共通の作用として、皮膚・粘膜への刺激と中枢神経系の抑制(頭痛・めまい・意識障害)がある。
この問題のページ:有機溶剤に共通する性質として →
問8有機溶剤と、その特徴的な健康障害の組合せとして、正しいものはどれか。
- aノルマルヘキサン — 末梢神経障害(多発性神経炎)
- bメタノール — 再生不良性貧血
- cベンゼン — 視神経障害
- d二硫化炭素 — 造血機能障害
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正解:a. ノルマルヘキサン — 末梢神経障害(多発性神経炎)
ノルマルヘキサンは末梢神経障害(多発性神経炎)を起こす。メタノールは視神経障害、ベンゼンは再生不良性貧血や白血病などの造血器障害、二硫化炭素は精神障害(および動脈硬化の促進)が特徴的。
この問題のページ:有機溶剤と、その特徴的な健康障害の組合せとして →
問9ベンゼンによる健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a腎障害
- b白内障
- c造血器障害(再生不良性貧血・白血病)
- d鼻中隔穿孔
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正解:c. 造血器障害(再生不良性貧血・白血病)
ベンゼンは骨髄に作用し、再生不良性貧血や白血病などの造血器障害を引き起こす。このため現在では特定化学物質として厳しく規制されている。
この問題のページ:ベンゼンによる健康障害として、特徴的なもの →
問10鉛による健康障害として、特徴的でないものはどれか。
- a貧血
- b腹部の疝痛
- c伸筋麻痺
- d皮膚の色素沈着(黒皮症)
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正解:d. 皮膚の色素沈着(黒皮症)
黒皮症や角化症は砒素による健康障害の特徴。鉛中毒では、貧血、腹部の疝痛(鉛疝痛)、伸筋麻痺(手首の下垂)、末梢神経障害などがみられる。
この問題のページ:鉛による健康障害として、特徴的でないもの →
問11金属とその健康障害の組合せとして、誤っているものはどれか。
- aマンガン — パーキンソン病に似た症状
- bカドミウム — 慢性の腎障害・骨軟化症
- cクロム — 鼻中隔穿孔・肺がん
- d水銀 — 再生不良性貧血
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正解:d. 水銀 — 再生不良性貧血
水銀は、無機水銀では腎障害、有機水銀では中枢神経障害(視野狭窄・運動失調など)が特徴。再生不良性貧血はベンゼンによる健康障害である。
この問題のページ:金属とその健康障害の組合せとして →
問12亜鉛や銅などのヒュームを吸入することにより、悪寒・発熱などのインフルエンザに似た症状を起こすものを何というか。
- a金属熱
- b熱射病
- c熱疲労
- dレイノー現象
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正解:a. 金属熱
金属熱は、亜鉛や銅などの金属ヒュームを吸入した数時間後に、悪寒・発熱・関節痛などインフルエンザに似た症状を起こすもの。高温環境による熱中症(熱射病・熱疲労)とは原因が異なる。
この問題のページ:亜鉛や銅などのヒュームを吸入することにより、悪寒・発熱など… →
問13一酸化炭素中毒に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a刺激臭があるため、発生に気づきやすい
- b無色・無臭で、ヘモグロビンと強く結合して酸素運搬を妨げる
- c皮膚から吸収されて肝障害を起こす
- d空気より重いため、床面付近にたまる
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正解:b. 無色・無臭で、ヘモグロビンと強く結合して酸素運搬を妨げる
一酸化炭素は無色・無臭で気づきにくく、ヘモグロビンとの結合力が酸素の200倍以上あるため、酸素の運搬を妨げて組織を酸素欠乏状態にする。頭痛・めまいから意識障害に至り、後遺症を残すこともある。
この問題のページ:一酸化炭素中毒に関する次の記述のうち →
問14硫化水素に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a無臭のため気づきにくい
- b低濃度でも直ちに死亡する
- c腐卵臭があるが、高濃度では嗅覚が麻痺し、意識消失や呼吸麻痺を起こす
- d皮膚からのみ吸収される
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正解:c. 腐卵臭があるが、高濃度では嗅覚が麻痺し、意識消失や呼吸麻痺を起こす
硫化水素は特有の腐卵臭をもつが、高濃度では嗅覚が麻痺して臭いを感じなくなり、意識消失・呼吸麻痺を起こして死に至ることがある。下水・汚泥・し尿の処理施設などで発生し、酸素欠乏とあわせて第2種酸素欠乏危険作業の対象となる。
この問題のページ:硫化水素に関する次の記述のうち →
問15シアン化水素による中毒の主なメカニズムとして、正しいものはどれか。
- a肺胞を破壊して肺水腫を起こす
- bヘモグロビンと結合して酸素運搬を妨げる
- c細胞内の呼吸を阻害する
- d骨髄の造血機能を抑制する
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正解:c. 細胞内の呼吸を阻害する
シアン化水素は細胞内の呼吸酵素を阻害し、細胞が酸素を利用できない状態(内呼吸の阻害)を起こす。ヘモグロビンと結合するのは一酸化炭素、肺水腫を起こすのは塩素や窒素酸化物などの刺激性ガス。
この問題のページ:シアン化水素による中毒の主なメカニズムとして →
問16刺激性が強く、高濃度では肺水腫を起こすおそれのあるガスはどれか。
- a一酸化炭素
- b塩素
- cメタン
- d窒素
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正解:b. 塩素
塩素は水に溶けやすく上気道の粘膜を強く刺激し、高濃度では肺水腫を起こすことがある。二酸化硫黄・窒素酸化物・ホスゲンなども刺激性ガスに分類される。一酸化炭素は刺激性が乏しい窒息性ガス。
この問題のページ:刺激性が強く、高濃度では肺水腫を起こすおそれのあるガス →
問17騒音性難聴に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a中耳の伝音機構の障害である
- b内耳の有毛細胞の変性・脱落によるもので、治りにくい
- c低音域(500Hz付近)から聴力低下が始まる
- d騒音から離れれば速やかに回復する
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正解:b. 内耳の有毛細胞の変性・脱落によるもので、治りにくい
騒音性難聴は内耳の蝸牛にある有毛細胞の変性・脱落による感音性難聴で、いったん生じると回復が困難。初期には4,000Hz付近の高音域から聴力低下が始まり(c5-dip)、会話音域の低下は遅れて自覚されにくい。
この問題のページ:騒音性難聴に関する次の記述のうち →
問18等価騒音レベルの説明として、正しいものはどれか。
- a測定時間中の最大の騒音レベル
- b測定時間中の最小の騒音レベル
- c変動する騒音のエネルギーを時間平均し、定常騒音の騒音レベルに置き換えたもの
- d作業者が主観的に感じるうるささを数値化したもの
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正解:c. 変動する騒音のエネルギーを時間平均し、定常騒音の騒音レベルに置き換えたもの
等価騒音レベルは、変動する騒音の騒音レベルをエネルギー的に時間平均し、等価な定常騒音の騒音レベルとして表したもの。作業環境における騒音の評価に広く用いられる。
この問題のページ:等価騒音レベルの説明として →
問19チェーンソーや削岩機などの振動工具の使用による健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a熱けいれん
- b潜函病
- c電光性眼炎
- dレイノー現象(白ろう病)
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正解:d. レイノー現象(白ろう病)
振動工具の使用による局所振動障害では、末梢循環障害としてレイノー現象(白ろう病=寒冷時に手指が蒼白になる)、末梢神経障害としてしびれ、運動器障害などがみられる。寒冷条件下で発生しやすい。
この問題のページ:チェーンソーや削岩機などの振動工具の使用による健康障害とし… →
問20高圧下から常圧に戻る際の減圧が早すぎることによって起こる減圧症の主な原因はどれか。
- a血液中の酸素が気泡となること
- b血液中や組織中に溶けていた窒素が気泡となること
- c血液中の二酸化炭素が増加すること
- d血液が凝固すること
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正解:b. 血液中や組織中に溶けていた窒素が気泡となること
高圧下で体内に溶け込んだ窒素が、急激な減圧により気泡となって血管や組織を圧迫・閉塞することで減圧症(ベンズ、潜函病)が起こる。関節痛や神経症状がみられ、治療には再圧室が用いられる。
この問題のページ:高圧下から常圧に戻る際の減圧が早すぎることによって起こる減… →
問21電離放射線による健康障害のうち、しきい値がなく被ばく線量が増えるほど発生確率が高まる「確率的影響」に分類されるものはどれか。
- a脱毛
- b白内障
- c発がん
- d造血器障害
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正解:c. 発がん
確率的影響はしきい値がなく、発がんと遺伝的影響が該当する。一方、しきい値があり一定線量を超えると必ず発生する確定的影響には、脱毛・白内障・造血器障害・不妊・皮膚障害などがある。
この問題のページ:電離放射線による健康障害のうち、しきい値がなく被ばく線量が… →
問22紫外線による健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a白内障のみ
- b電光性眼炎(角膜炎)
- c潜函病
- dレイノー現象
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正解:b. 電光性眼炎(角膜炎)
紫外線は電光性眼炎(角膜・結膜の炎症)や皮膚の紅斑・色素沈着、長期には皮膚がんの原因となる。アーク溶接作業で問題になりやすい。赤外線は白内障(硝子工白内障)や熱中症、マイクロ波は組織の発熱・白内障を起こす。
この問題のページ:紫外線による健康障害として、特徴的なもの →
問23赤外線による健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a再生不良性貧血
- b電光性眼炎
- c白内障
- d騒音性難聴
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正解:c. 白内障
赤外線は熱線とも呼ばれ、長期の曝露により白内障(硝子工白内障・鍛冶工白内障)を起こす。また体温上昇による熱中症の原因にもなる。電光性眼炎は紫外線による障害。
この問題のページ:赤外線による健康障害として、特徴的なもの →
問24レーザー光線に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a電離放射線の一種である
- b指向性が高くエネルギー密度が大きいため、網膜熱傷などの眼障害を起こすおそれがある
- c人体には無害である
- d波長が単一でないため、焦点を結ばない
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正解:b. 指向性が高くエネルギー密度が大きいため、網膜熱傷などの眼障害を起こすおそれがある
レーザー光線は単一波長で位相のそろった指向性の高い光で、エネルギー密度が大きい。眼に入ると網膜熱傷などの重い眼障害を起こすおそれがあり、保護眼鏡の使用や立入制限が必要となる。電離放射線ではない(非電離放射線)。
この問題のページ:レーザー光線に関する次の記述のうち →
問25高温環境による熱中症のうち、体温調節中枢の機能が失われ、体温が著しく上昇し意識障害を伴うものはどれか。
- a熱けいれん
- b熱疲労
- c熱射病
- d熱失神
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正解:c. 熱射病
熱射病は体温調節中枢の機能が破綻し、40℃を超える高体温と意識障害を呈する最も重症の病型で、発汗が止まることが多い。熱けいれんは大量発汗後に水分のみを補給して血中塩分が低下したときに起こる筋肉のけいれん。
この問題のページ:高温環境による熱中症のうち、体温調節中枢の機能が失われ、体… →
問26大量に発汗した際に水分のみを補給したことにより、血液中の塩分濃度が低下して起こる筋肉のけいれんを何というか。
- a減圧症
- b熱射病
- c凍傷
- d熱けいれん
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正解:d. 熱けいれん
熱けいれんは、大量の発汗後に水分だけを補給して血液中の塩分濃度が低下したときに起こる、四肢や腹部の筋肉のけいれん。予防には水分と塩分の両方の補給が重要となる。
この問題のページ:大量に発汗した際に水分のみを補給したことにより、血液中の塩… →
問27低温環境による健康障害のうち、身体の中心部の体温が35℃以下に低下した状態を何というか。
- a凍傷
- b凍瘡(しもやけ)
- c低体温症
- d塹壕足
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正解:c. 低体温症
低体温症は身体深部の体温(中心部体温)が35℃以下に低下した状態で、震え・意識障害を経て死に至ることがある。凍傷は組織が凍結することによる損傷、凍瘡(しもやけ)は0℃以上の寒冷による血行障害。
この問題のページ:低温環境による健康障害のうち、身体の中心部の体温が35℃以… →
問28局所排気装置のフードのうち、一般に最も排気効果が高いとされる型式はどれか。
- a外付け式(側方吸引型)
- b囲い式
- cレシーバー式(キャノピー型)
- d外付け式(下方吸引型)
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正解:b. 囲い式
囲い式フードは発生源を囲い込むため最も排気効果が高く、必要排風量も少なくてすむ。囲いの程度が高い順にカバー型>グローブボックス型>ドラフトチェンバ型>建築ブース型となる。外付け式は効果が劣る。
この問題のページ:局所排気装置のフードのうち、一般に最も排気効果が高いとされ… →
問29局所排気装置において、空気清浄装置を設ける場合のファン(排風機)の設置位置として適切なものはどれか。
- aフードと空気清浄装置の間に設ける
- b空気清浄装置の後(清浄後の空気が通る位置)に設ける
- cダクトの途中であればどこでもよい
- dファンは不要である
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正解:b. 空気清浄装置の後(清浄後の空気が通る位置)に設ける
ファンは空気清浄装置の後(清浄された空気が通る位置)に設ける。清浄前の位置に設けると、粉じんや腐食性のガスがファンを傷めるためである。
この問題のページ:局所排気装置において、空気清浄装置を設ける場合のファン(排… →
問30局所排気装置のダクトに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- aダクトは細いほどよく、圧力損失は考えなくてよい
- bダクトは太いほどよく、搬送速度は問題にならない
- c細すぎると圧力損失が増大し、太すぎると搬送速度が不足して粉じんが堆積する
- dダクトの曲がり(ベンド)は多いほど吸引力が高まる
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正解:c. 細すぎると圧力損失が増大し、太すぎると搬送速度が不足して粉じんが堆積する
ダクトが細すぎると圧力損失が増大し、太すぎると搬送速度が不足して内部に粉じんが堆積する。適切な太さを選ぶ必要がある。またベンド(曲がり)はできるだけ少なくし、圧力損失を抑える。
この問題のページ:局所排気装置のダクトに関する次の記述のうち →
問31有害物質を発散する屋内作業場の作業環境管理として、最も根本的で優先度が高い対策はどれか。
- a作業時間を短縮すること
- b労働者に呼吸用保護具を使用させること
- c有害物質の使用の中止、またはより有害性の低い物質への代替
- d健康診断を実施すること
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正解:c. 有害物質の使用の中止、またはより有害性の低い物質への代替
対策の優先順位は、(1)有害物質の使用中止・代替、(2)生産工程・作業方法の改良による発散防止、(3)発散源の密閉・局所排気装置等、(4)全体換気、(5)保護具の使用の順。保護具は最後の手段であり、これに頼るべきではない。
この問題のページ:有害物質を発散する屋内作業場の作業環境管理として、最も根本… →
問32作業環境測定におけるA測定とB測定の説明として、正しいものはどれか。
- aA測定は発生源に近接した最高濃度、B測定は単位作業場所の平均的な状態を把握する
- bA測定は単位作業場所における有害物質の濃度の平均的な分布、B測定は発生源に近接した作業位置での最高濃度を把握する
- cA測定とB測定は同じ内容の測定である
- dB測定は屋外作業場でのみ行う
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正解:b. A測定は単位作業場所における有害物質の濃度の平均的な分布、B測定は発生源に近接した作業位置での最高濃度を把握する
A測定は単位作業場所における有害物質の濃度の平均的な分布を、B測定は発生源に近接した作業位置における最高濃度を知るために行う。両者の結果を評価して第1〜第3の管理区分を決定する。
この問題のページ:作業環境測定におけるA測定とB測定の説明として →
問33酸素欠乏のおそれがある場所で使用する呼吸用保護具として、適切なものはどれか。
- a防じんマスク
- b有機ガス用防毒マスク
- c送気マスクまたは空気呼吸器
- d電動ファン付き呼吸用保護具
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正解:c. 送気マスクまたは空気呼吸器
酸素欠乏のおそれがある場所では、清浄な空気を供給する給気式(送気マスク・空気呼吸器)を使用しなければならない。防じんマスク・防毒マスク・電動ファン付き呼吸用保護具はいずれもろ過式で、酸素そのものを供給できないため使用できない。
この問題のページ:酸素欠乏のおそれがある場所で使用する呼吸用保護具として →
問34防毒マスクの吸収缶の色と対象ガスの組合せとして、正しいものはどれか。
- aアンモニア用 — 青
- b一酸化炭素用 — 黄
- c硫化水素用 — 赤
- d有機ガス用 — 黒
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正解:d. 有機ガス用 — 黒
有機ガス用の吸収缶は黒。一酸化炭素用は赤、硫化水素用は黄、アンモニア用は緑、シアン化水素用は青、亜硫酸ガス用は黄赤。ガスの種類に適合した吸収缶を選ぶことが重要。
この問題のページ:防毒マスクの吸収缶の色と対象ガスの組合せとして →
問35防じんマスクの使用に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
- a顔面との密着性を高めるため、接顔部にタオルなどを当てて使用する
- b面体と顔面の間にタオル等を挟まず、密着性を確認して使用する
- cヒュームには使用できない
- d使い捨て式は法令上使用できない
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正解:b. 面体と顔面の間にタオル等を挟まず、密着性を確認して使用する
面体と顔面の間にタオル等を挟むと隙間ができて有害物質が漏れ込むため、絶対に行ってはならない。装着後は必ずシールチェック(密着性の確認)を行う。防じんマスクはヒュームにも有効で、使い捨て式にも国家検定合格品がある。
この問題のページ:防じんマスクの使用に関する次の記述のうち →
問36呼吸用保護具のうち、「給気式」に分類されるものはどれか。
- a防じんマスク
- b防毒マスク
- c電動ファン付き呼吸用保護具
- d空気呼吸器
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正解:d. 空気呼吸器
給気式には送気マスク・空気呼吸器などがあり、清浄な空気を供給する。ろ過式には防じんマスク・防毒マスク・電動ファン付き呼吸用保護具があり、周囲の空気をろ過して使うため酸素欠乏の場所では使用できない。
この問題のページ:呼吸用保護具のうち、「給気式」に分類されるもの →
問37特殊健康診断において「生物学的モニタリング」を行う目的として、正しいものはどれか。
- a作業環境中の有害物質の濃度を測定する
- b労働者の体内に取り込まれた有害物質の量(曝露量)を把握する
- c作業時間を管理する
- d保護具の性能を評価する
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正解:b. 労働者の体内に取り込まれた有害物質の量(曝露量)を把握する
生物学的モニタリングは、尿や血液中の有害物質そのものやその代謝物を測定して、体内に取り込まれた量(曝露量)を把握する手法。作業環境中の濃度を測る作業環境測定とは目的が異なる。
この問題のページ:特殊健康診断において「生物学的モニタリング」を行う目的として →
問38特殊健康診断における有害物質の体内摂取量を把握する検査で、尿の採取時期が特に問題となる理由として正しいものはどれか。
- a尿量が一定でないため測定できないため
- b尿の色が時間によって変わるため
- c代謝物の尿中濃度が曝露からの時間経過で大きく変動するため
- d採取時期は結果に影響しないため
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正解:c. 代謝物の尿中濃度が曝露からの時間経過で大きく変動するため
有機溶剤の代謝物などは、曝露からの時間経過によって尿中濃度が大きく変動する。このため特殊健康診断では、採尿の時刻(作業終了時など)を厳密に定めて実施する必要がある。
この問題のページ:特殊健康診断における有害物質の体内摂取量を把握する検査で、… →
問39有害業務における作業管理として、適切でないものはどれか。
- a作業姿勢や作業手順を改善して曝露を減らす
- b作業時間を短縮し、曝露時間を管理する
- c適切な保護具を選定し、正しく使用させる
- d局所排気装置を停止して作業効率を上げる
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正解:d. 局所排気装置を停止して作業効率を上げる
局所排気装置の停止は曝露を増やす行為で、作業管理として不適切。作業管理は、作業方法・作業姿勢・作業時間・保護具の使用などを管理して労働者の曝露を減らす取組をいう。
この問題のページ:有害業務における作業管理として、適切でないもの →
問40化学物質のリスクアセスメントに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- aリスクは有害性(ハザード)のみで決まる
- bリスクは有害性(ハザード)と曝露の程度の組合せで評価する
- cリスクアセスメントの結果に基づく措置は不要である
- d安全データシート(SDS)は参照しない
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正解:b. リスクは有害性(ハザード)と曝露の程度の組合せで評価する
化学物質のリスクは、その物質固有の有害性(ハザード)と、実際にどれだけ曝露するかの組合せで評価する。安全データシート(SDS)などの情報をもとにリスクを見積もり、結果に基づいて低減措置を検討する。
この問題のページ:化学物質のリスクアセスメントに関する次の記述のうち →
問41空気中に浮遊する液体の微粒子を何というか。
- aヒューム
- bミスト
- c粉じん
- dガス
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正解:b. ミスト
ミストは液体の微粒子が空気中に浮遊しているもので、硫酸ミスト・クロム酸ミストなどがある。固体の微粒子のうち、粉砕等で生じるものが粉じん、金属蒸気が凝固したものがヒューム。
この問題のページ:空気中に浮遊する液体の微粒子を何というか →
問42粉じんの有害性に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a粒径が大きいほど肺の奥深くまで到達し有害性が高い
- b粒径が小さいものほど肺胞まで到達しやすく、有害性が高い
- c粒径と有害性には関係がない
- d粉じんは上気道で完全に捕捉されるため肺には入らない
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正解:b. 粒径が小さいものほど肺胞まで到達しやすく、有害性が高い
粒径の大きい粉じんは鼻腔や気道で捕捉されるが、粒径が小さい(おおむね数μm以下の)粉じんは肺胞まで到達して沈着しやすく、じん肺の原因となる。遊離けい酸の含有率が高いほど有害性も高まる。
この問題のページ:粉じんの有害性に関する次の記述のうち →
問43じん肺法上の合併症に該当しないものはどれか。
- a肺結核
- b続発性気管支炎
- c原発性肺がん
- d騒音性難聴
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正解:d. 騒音性難聴
騒音性難聴はじん肺の合併症ではない。じん肺法上の合併症は、肺結核・結核性胸膜炎・続発性気管支炎・続発性気管支拡張症・続発性気胸・原発性肺がんの6つ。
この問題のページ:じん肺法上の合併症に該当しないもの →
問44有機溶剤と、生物学的モニタリングに用いる尿中代謝物の組合せとして、正しいものはどれか。
- aトリクロロエチレン — 2,5-ヘキサンジオン
- bキシレン — マンデル酸
- cスチレン — メチル馬尿酸
- dトルエン — 馬尿酸
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正解:d. トルエン — 馬尿酸
トルエンの尿中代謝物は馬尿酸。キシレンはメチル馬尿酸、スチレンはマンデル酸、トリクロロエチレンはトリクロロ酢酸(総三塩化物)、ノルマルヘキサンは2,5-ヘキサンジオンが指標となる。
この問題のページ:有機溶剤と、生物学的モニタリングに用いる尿中代謝物の組合せ… →
問45二硫化炭素による健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a末梢神経障害のみ
- b精神障害や動脈硬化の促進
- c鼻中隔穿孔
- d骨軟化症
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正解:b. 精神障害や動脈硬化の促進
二硫化炭素は精神障害(不眠・興奮・幻覚など)を起こし、動脈硬化を促進することが知られている。鼻中隔穿孔はクロム、骨軟化症はカドミウムによる健康障害。
この問題のページ:二硫化炭素による健康障害として、特徴的なもの →
問46メタノールによる健康障害として、特徴的なものはどれか。
- aパーキンソン病様症状
- b再生不良性貧血
- c視神経障害
- d腎障害のみ
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正解:c. 視神経障害
メタノールは体内で代謝されてホルムアルデヒドやギ酸となり、視神経を障害して失明に至ることがある。酢酸メチルも同様に視神経障害を起こす。
この問題のページ:メタノールによる健康障害として、特徴的なもの →
問47砒素による健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a伸筋麻痺
- b皮膚の角化や黒皮症、肺がん
- cパーキンソン病様症状
- d骨軟化症
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正解:b. 皮膚の角化や黒皮症、肺がん
砒素は皮膚の角化・色素沈着(黒皮症)、鼻中隔穿孔、肺がんや皮膚がんの原因となる。伸筋麻痺は鉛、パーキンソン病様症状はマンガン、骨軟化症はカドミウムによる。
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問48ベリリウムによる健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a難聴
- b再生不良性貧血
- c白ろう病
- dベリリウム肺(慢性の肺の肉芽腫性変化)
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正解:d. ベリリウム肺(慢性の肺の肉芽腫性変化)
ベリリウムは、慢性的な曝露により肺に肉芽腫性の変化を起こすベリリウム肺(慢性ベリリウム症)の原因となる。第1類物質として製造に厚生労働大臣の許可が必要な物質でもある。
この問題のページ:ベリリウムによる健康障害として、特徴的なもの →
問49カドミウムによる慢性中毒の症状として、特徴的なものはどれか。
- a視神経障害
- b腎障害および骨軟化症
- c鼻中隔穿孔
- d白血病
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正解:b. 腎障害および骨軟化症
カドミウムの慢性中毒では、腎障害(尿細管障害)と骨軟化症がみられる。急性中毒では、ヒュームの吸入による上気道炎や肺炎を起こす。
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問50二酸化硫黄(亜硫酸ガス)による健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a細胞内呼吸の阻害
- b上気道の刺激症状や慢性気管支炎
- c造血器障害
- d末梢神経障害
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正解:b. 上気道の刺激症状や慢性気管支炎
二酸化硫黄(亜硫酸ガス)は水に溶けやすく、上気道の粘膜を刺激して咳・気管支炎を起こす。長期曝露では慢性気管支炎や歯の酸蝕症の原因にもなる。
この問題のページ:二酸化硫黄(亜硫酸ガス)による健康障害として、特徴的なもの →
問51窒素酸化物による健康障害として、正しいものはどれか。
- a吸入直後に必ず激しい症状が出る
- b水に溶けにくいため肺の奥まで到達し、遅れて肺水腫を起こすことがある
- c皮膚からのみ吸収される
- d造血器を障害する
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正解:b. 水に溶けにくいため肺の奥まで到達し、遅れて肺水腫を起こすことがある
窒素酸化物は水に溶けにくいため上気道で捕捉されにくく、肺の深部まで到達する。吸入直後の症状が軽くても、数時間後に肺水腫を起こすことがあるため経過観察が重要。
この問題のページ:窒素酸化物による健康障害として →
問52ホルムアルデヒドに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a無臭で刺激性がない
- b目や気道への強い刺激性があり、発がん性も指摘されている
- c常温では固体である
- d皮膚からのみ吸収される
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正解:b. 目や気道への強い刺激性があり、発がん性も指摘されている
ホルムアルデヒドは常温で気体の刺激性の強い物質で、目や気道の粘膜を刺激し、シックハウス症候群の原因物質としても知られる。発がん性が指摘され、特定化学物質として規制されている。
この問題のページ:ホルムアルデヒドに関する次の記述のうち →
問53酸素欠乏症に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a酸素濃度が低下しても自覚症状が強く出るため、自力で避難できる
- b低い酸素濃度の空気を吸入すると、一呼吸で意識を失うこともある
- c酸素欠乏の空気には必ず異臭があるため気づきやすい
- d後遺症が残ることはない
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正解:b. 低い酸素濃度の空気を吸入すると、一呼吸で意識を失うこともある
極端に酸素濃度の低い空気を吸入すると、一呼吸で意識を失って倒れることがある。無色無臭で気づきにくく、救助者が二次被災することも多い。蘇生しても脳に後遺症が残ることがある。
この問題のページ:酸素欠乏症に関する次の記述のうち →
問54騒音性難聴の初期に、聴力低下が最も現れやすい周波数帯はどれか。
- a250Hz付近
- b1,000Hz付近
- c4,000Hz付近
- d8,000Hz以上のみ
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正解:c. 4,000Hz付近
騒音性難聴は4,000Hz付近の高音域から聴力低下が始まる(オージオグラム上のくぼみをc5-dipという)。会話音域(500〜2,000Hz)の低下は遅れて現れるため、初期には自覚しにくい。
この問題のページ:騒音性難聴の初期に、聴力低下が最も現れやすい周波数帯 →
問55騒音による人体への影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a聴力への影響のみで、他の器官には影響しない
- b騒音は自律神経系や内分泌系にも影響を与え、血圧上昇などを引き起こすことがある
- c騒音に長時間さらされても慣れれば影響はない
- d騒音は睡眠には影響しない
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正解:b. 騒音は自律神経系や内分泌系にも影響を与え、血圧上昇などを引き起こすことがある
騒音は聴覚への影響だけでなく、自律神経系や内分泌系を介して血圧の上昇、心拍数の増加、消化機能の低下、睡眠障害などの影響を及ぼすことがある。
この問題のページ:騒音による人体への影響に関する次の記述のうち →
問56全身振動障害の原因となる作業として、適切なものはどれか。
- aチェーンソーを用いた伐木作業
- bフォークリフトや建設機械の運転作業
- cパソコンを用いた入力作業
- d書類の整理作業
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正解:b. フォークリフトや建設機械の運転作業
全身振動は、フォークリフトや建設機械などの運転で座席等を通じて全身に伝わる振動で、腰痛や内臓への影響が問題となる。チェーンソーや削岩機は手腕に伝わる局所振動障害(レイノー現象等)の原因。
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問57電離放射線による健康障害のうち、「早期障害」に分類されるものはどれか。
- a発がん
- b遺伝的影響
- c白内障
- d急性放射線症による造血器障害
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正解:d. 急性放射線症による造血器障害
被ばく後数週間以内に現れるものを早期障害といい、造血器障害・急性放射線皮膚障害・脱毛などが該当する。白内障や発がんは、被ばくから長期間を経て現れる晩発障害に分類される。
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問58電離放射線による造血器障害について、最も影響を受けやすい細胞はどれか。
- a筋細胞
- b神経細胞
- c骨髄の造血幹細胞など、細胞分裂が盛んな細胞
- d骨細胞
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正解:c. 骨髄の造血幹細胞など、細胞分裂が盛んな細胞
電離放射線は細胞分裂が盛んな細胞ほど影響を受けやすく、骨髄の造血幹細胞、腸管上皮、生殖腺、毛根などが特に感受性が高い。逆に神経細胞や筋細胞は感受性が低い。
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問59熱疲労(熱ひはい)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a体温調節中枢の機能が失われ、40℃を超える高体温となる
- b大量の発汗により水分・塩分が失われ、脱力感・めまい・頭痛などを起こす
- c血中塩分濃度の低下による筋肉のけいれんが主症状である
- d低温環境で起こる障害である
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正解:b. 大量の発汗により水分・塩分が失われ、脱力感・めまい・頭痛などを起こす
熱疲労は、大量の発汗により体内の水分・塩分が失われて循環血液量が減少し、脱力感・めまい・頭痛・吐き気などを起こす状態。体温調節中枢が破綻し高体温と意識障害を伴うのは熱射病。
この問題のページ:熱疲労(熱ひはい)に関する次の記述のうち →
問60凍傷に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a0℃以上の低温による血行障害である
- b組織が凍結することによって生じる損傷である
- c全身の体温が35℃以下に低下した状態をいう
- d高温環境で起こる障害である
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正解:b. 組織が凍結することによって生じる損傷である
凍傷は組織が凍結することによる損傷で、0℃以下の環境で起こる。0℃以上の低温による血行障害は凍瘡(しもやけ)、全身の深部体温が35℃以下に低下した状態は低体温症という。
この問題のページ:凍傷に関する次の記述のうち →
問61囲い式フードのうち、囲いの程度が最も高く排気効果が高いものはどれか。
- a建築ブース型
- bドラフトチェンバ型
- cグローブボックス型
- dスロット型
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正解:c. グローブボックス型
囲い式フードは囲いの程度が高い順に、カバー型>グローブボックス型>ドラフトチェンバ型>建築ブース型となる。スロット型は外付け式フードの一種で、囲い式ではない。
この問題のページ:囲い式フードのうち、囲いの程度が最も高く排気効果が高いもの →
問62外付け式フードに分類されるものはどれか。
- aカバー型
- bスロット型
- cドラフトチェンバ型
- d建築ブース型
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正解:b. スロット型
外付け式フードにはスロット型・ルーバ型・グリッド型などがあり、吸引方向により側方吸引型・下方吸引型・上方吸引型に分けられる。カバー型・ドラフトチェンバ型・建築ブース型は囲い式。
この問題のページ:外付け式フードに分類されるもの →
問63レシーバー式フード(キャノピー型など)の特徴として、正しいものはどれか。
- a冷たい物質の作業に最適である
- b発生源を完全に密閉して捕捉する
- c他のどのフードよりも排気効果が高い
- d有害物の飛散方向や熱による上昇気流を利用して捕捉する
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正解:d. 有害物の飛散方向や熱による上昇気流を利用して捕捉する
レシーバー式フードは、熱による上昇気流や回転体による飛散など、有害物が本来持つ方向性を利用して捕捉する型式。気流の乱れに弱く、囲い式より排気効果は劣る。
この問題のページ:レシーバー式フード(キャノピー型など)の特徴として →
問64プッシュプル型換気装置の説明として、正しいものはどれか。
- a有害物を室内で希釈するための装置である
- b室全体の空気を入れ替えるだけの装置である
- c吹き出し気流と吸い込み気流により、発生源からの有害物を捕捉して排出する
- d空気清浄装置を必ず省略できる
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正解:c. 吹き出し気流と吸い込み気流により、発生源からの有害物を捕捉して排出する
プッシュプル型換気装置は、一方から清浄空気を吹き出し(プッシュ)、他方で吸い込む(プル)ことで一様な気流を作り、発生源からの有害物を効率よく捕捉・排出する。局所排気装置と並ぶ有効な設備。
この問題のページ:プッシュプル型換気装置の説明として →
問65全体換気装置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a有害物を発生源で捕捉するため、局所排気装置より効果が高い
- b室内の空気を入れ替えて有害物の濃度を薄める方式で、有害性の高い物質には適さない
- c有害性の高い物質にこそ優先的に用いるべきである
- d局所排気装置と同じ仕組みである
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正解:b. 室内の空気を入れ替えて有害物の濃度を薄める方式で、有害性の高い物質には適さない
全体換気は室内の空気を入れ替えて有害物濃度を希釈する方式であり、発生源で捕捉する局所排気装置に比べて効果が劣る。有害性の高い物質については、密閉化や局所排気装置を優先する。
この問題のページ:全体換気装置に関する次の記述のうち →
問66作業環境測定の結果、A測定・B測定の双方を評価して決定されるものはどれか。
- a特別教育の要否
- bじん肺管理区分
- c健康管理手帳の交付区分
- d管理区分(第1〜第3)
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正解:d. 管理区分(第1〜第3)
A測定(単位作業場所の平均的な分布)とB測定(発生源近接位置の最高濃度)の結果を評価して、第1〜第3の管理区分が決定される。じん肺管理区分は健康診断に基づき都道府県労働局長が決定するもので別概念。
この問題のページ:作業環境測定の結果、A測定・B測定の双方を評価して決定され… →
問67聴覚保護具(防音保護具)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a聴覚保護具は譲渡等の制限の対象である
- b耳覆いは必ず耳栓より遮音効果が高い
- c耳栓と耳覆い(イヤーマフ)があり、作業内容や騒音の程度に応じて選択する
- d騒音作業では聴覚保護具さえ着ければ他の対策は不要である
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正解:c. 耳栓と耳覆い(イヤーマフ)があり、作業内容や騒音の程度に応じて選択する
聴覚保護具には耳栓と耳覆い(イヤーマフ)があり、作業内容や騒音の性質に応じて選択・併用する。どちらが優れているかは一概にいえない。譲渡等の制限の対象外であり、保護具に頼る前に音源対策・伝播経路対策を優先すべき。
この問題のページ:聴覚保護具(防音保護具)に関する次の記述のうち →
問68化学防護手袋の選定・使用に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
- aどの材質でもすべての化学物質に対応できる
- b取り扱う化学物質に対して透過しにくい材質を選び、破過時間を考慮して交換する
- c一度使用した手袋は洗えば無期限に使える
- d手袋を着ければ経皮吸収は完全に防げる
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正解:b. 取り扱う化学物質に対して透過しにくい材質を選び、破過時間を考慮して交換する
化学防護手袋は材質によって耐透過性が異なるため、取り扱う化学物質に適したものを選ぶ。化学物質が手袋を透過し始めるまでの時間(破過時間)を考慮し、定期的に交換する必要がある。
この問題のページ:化学防護手袋の選定・使用に関する次の記述のうち →
問69労働衛生保護具の管理として、適切でないものはどれか。
- a同時に就業する労働者の人数と同数以上を備える
- b使用前に点検し、破損や劣化のあるものは使用しない
- c常時有効かつ清潔に保持する
- d作業者間で使い回し、洗浄や消毒は行わない
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正解:d. 作業者間で使い回し、洗浄や消毒は行わない
保護具を洗浄・消毒せずに使い回すのは不適切で、感染や皮膚障害の原因となる。保護具は人数分以上を備え、使用前点検を行い、常時有効かつ清潔に保持しなければならない。
この問題のページ:労働衛生保護具の管理として、適切でないもの →
問70有害業務における健康管理の考え方として、適切なものはどれか。
- a健康診断さえ実施すれば、作業環境の改善は不要である
- b特殊健康診断の結果は個人の問題であり、職場の改善には用いない
- c有所見者が出たら直ちに解雇する
- d特殊健康診断の結果は、個人の健康管理だけでなく、作業環境管理・作業管理の改善にも活用する
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正解:d. 特殊健康診断の結果は、個人の健康管理だけでなく、作業環境管理・作業管理の改善にも活用する
特殊健康診断の結果に有所見者が多い場合は、作業環境や作業方法に問題がある可能性を示す。個人の事後措置にとどめず、作業環境管理・作業管理の改善につなげることが労働衛生管理の要点である。
この問題のページ:有害業務における健康管理の考え方として →
問71職業性疾病の原因となる有害要因の分類として、「物理的要因」に該当するものはどれか。
- a有機溶剤
- b騒音・振動・放射線
- c病原体
- d粉じん中の遊離けい酸
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正解:b. 騒音・振動・放射線
物理的要因には、騒音・振動・放射線・高温低温・異常気圧・有害光線などが含まれる。有機溶剤や粉じんは化学的要因、細菌やウイルスなどの病原体は生物学的要因に分類される。
この問題のページ:職業性疾病の原因となる有害要因の分類として、「物理的要因」… →
問72有害化学物質が体内に侵入する経路のうち、作業環境において最も一般的なものはどれか。
- a経口摂取
- b呼吸器からの吸入
- c注射
- d眼からの吸収のみ
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正解:b. 呼吸器からの吸入
作業環境では、ガス・蒸気・粉じん・ヒューム・ミストを吸い込む呼吸器からの吸入が最も一般的な侵入経路。次いで皮膚からの経皮吸収があり、経口摂取は手指の汚染などを介して二次的に起こる。
この問題のページ:有害化学物質が体内に侵入する経路のうち、作業環境において最… →
問73皮膚から吸収されやすく、経皮吸収による健康障害に注意すべき物質として、代表的なものはどれか。
- a一酸化炭素
- b有機溶剤(脂溶性の高いもの)
- c石綿
- d遊離けい酸
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正解:b. 有機溶剤(脂溶性の高いもの)
有機溶剤は脂溶性が高く、皮膚から吸収されやすい。このため呼吸用保護具だけでなく、化学防護手袋など皮膚の防護も必要となる。一酸化炭素は吸入、石綿や遊離けい酸は粉じんとして吸入により問題となる。
この問題のページ:皮膚から吸収されやすく、経皮吸収による健康障害に注意すべき… →
問74職業がんとその原因物質の組合せとして、誤っているものはどれか。
- a膀胱がん — ベンジジン、ベータナフチルアミン
- b肺がん・中皮腫 — 石綿
- c肝血管肉腫 — 塩化ビニル
- d白血病 — 一酸化炭素
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正解:d. 白血病 — 一酸化炭素
一酸化炭素は急性の窒息性ガスであり、白血病の原因物質ではない。白血病の原因となるのはベンゼンや電離放射線。膀胱がんはベンジジン等の芳香族アミン、肺がん・中皮腫は石綿、肝血管肉腫は塩化ビニルが原因となる。
この問題のページ:職業がんとその原因物質の組合せとして →
問75キシレンの生物学的モニタリングに用いる尿中代謝物はどれか。
- aマンデル酸
- b馬尿酸
- cメチル馬尿酸
- dトリクロロ酢酸
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正解:c. メチル馬尿酸
キシレンの尿中代謝物はメチル馬尿酸。トルエンは馬尿酸、スチレンはマンデル酸、トリクロロエチレンはトリクロロ酢酸。名前が似ているため対応を正確に覚えることが重要。
この問題のページ:キシレンの生物学的モニタリングに用いる尿中代謝物 →
問76N,N-ジメチルホルムアミドによる健康障害として、特徴的なものはどれか。
- aけい肺
- b騒音性難聴
- c白ろう病
- d肝機能障害
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正解:d. 肝機能障害
N,N-ジメチルホルムアミドは、頭痛・めまいのほか肝機能障害を起こすことが知られている。特定化学物質の第2類物質に指定されており、特殊健康診断の対象となる。
この問題のページ:N,N-ジメチルホルムアミドによる健康障害として、特徴的な… →
問77無機水銀と有機水銀による健康障害の違いとして、正しいものはどれか。
- aいずれも造血器障害を起こす
- b無機水銀は中枢神経障害、有機水銀は腎障害を起こす
- c無機水銀は主に腎障害、有機水銀は主に中枢神経障害を起こす
- dいずれも骨軟化症を起こす
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正解:c. 無機水銀は主に腎障害、有機水銀は主に中枢神経障害を起こす
無機水銀(金属水銀・水銀塩)は主に腎障害を、有機水銀(メチル水銀など)は主に中枢神経障害(視野狭窄・運動失調・感覚障害)を起こす。金属水銀の蒸気を吸入した場合は精神症状や振戦も生じる。
この問題のページ:無機水銀と有機水銀による健康障害の違いとして →
問78溶接ヒュームに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a人体に無害である
- b液体の微粒子であり、ミストに分類される
- c常温常圧で気体であり、ガスに分類される
- d金属の蒸気が凝固した固体の微粒子で、吸入により肺に沈着するおそれがある
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正解:d. 金属の蒸気が凝固した固体の微粒子で、吸入により肺に沈着するおそれがある
溶接ヒュームは、溶接時に金属が蒸気となり空気中で凝固してできた固体の微粒子(ヒューム)。粒径が小さく肺の奥深くまで到達しやすい。特定化学物質として規制され、ばく露防止措置が必要となる。
この問題のページ:溶接ヒュームに関する次の記述のうち →
問79塩素による健康障害として、正しいものはどれか。
- a細胞内呼吸を阻害する
- b無色無臭で、ヘモグロビンと結合する
- c水に溶けやすく上気道の粘膜を強く刺激し、高濃度では肺水腫を起こす
- d造血器障害を起こす
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正解:c. 水に溶けやすく上気道の粘膜を強く刺激し、高濃度では肺水腫を起こす
塩素は黄緑色で刺激臭のあるガス。水に溶けやすいため上気道の粘膜を強く刺激し、咳や呼吸困難を起こす。高濃度では肺水腫に至ることがある。ヘモグロビンと結合するのは一酸化炭素。
この問題のページ:塩素による健康障害として →
問80騒音による聴力低下のうち、騒音から離れると回復するものを何というか。
- a伝音性難聴
- b永久的閾値上昇(PTS)
- cc5-dip
- d一時的閾値上昇(TTS)
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正解:d. 一時的閾値上昇(TTS)
強い騒音にさらされた直後に生じ、静かな環境で休むと回復する聴力低下を一時的閾値上昇(TTS)という。これを繰り返すと回復しない永久的閾値上昇(PTS)となり、騒音性難聴に至る。
この問題のページ:騒音による聴力低下のうち、騒音から離れると回復するものを何… →
問81局所振動障害の予防対策として、適切でないものはどれか。
- a振動工具の選定にあたり、振動加速度の小さいものを選ぶ
- b工具の使用時間を制限し、連続作業を避ける
- c作業者の身体を冷やして血管を収縮させる
- d防振手袋を使用し、身体を保温する
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正解:c. 作業者の身体を冷やして血管を収縮させる
寒冷はレイノー現象を誘発するため、身体を冷やすのは逆効果で、保温が重要となる。対策は、振動加速度の小さい工具の選定、使用時間の制限、防振手袋の使用、保温、定期的な健康診断である。
この問題のページ:局所振動障害の予防対策として、適切でないもの →
問82電離放射線の外部被ばくに対する防護の3原則として、正しい組合せはどれか。
- a密閉する・除去する・洗浄する
- b換気する・保温する・湿らせる
- c距離をとる・時間を短くする・遮蔽する
- d測定する・記録する・報告する
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正解:c. 距離をとる・時間を短くする・遮蔽する
外部被ばく防護の3原則は「距離(線源から離れる)」「時間(被ばく時間を短くする)」「遮蔽(遮蔽物を置く)」。一方、内部被ばくの防止には、放射性物質の吸入・経口摂取を防ぐ密閉・除去・保護具の使用が有効となる。
この問題のページ:電離放射線の外部被ばくに対する防護の3原則として、正しい組… →
問83マイクロ波による健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a末梢神経障害
- b電光性眼炎
- c造血器障害
- d組織の発熱作用による障害で、眼では白内障を起こすことがある
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正解:d. 組織の発熱作用による障害で、眼では白内障を起こすことがある
マイクロ波は組織に吸収されて発熱を起こし、深部組織の熱傷や、水晶体に対する影響として白内障を生じることがある。電光性眼炎は紫外線、造血器障害はベンゼンや電離放射線による。
この問題のページ:マイクロ波による健康障害として、特徴的なもの →
問84高圧下から常圧に戻る過程で起こる健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a減圧症の原因は酸素の気泡化である
- b減圧症は加圧の過程で発生する
- c減圧症では、関節痛(ベンズ)や神経症状がみられ、治療には再圧室が用いられる
- d減圧症に治療法はない
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正解:c. 減圧症では、関節痛(ベンズ)や神経症状がみられ、治療には再圧室が用いられる
減圧症は減圧の過程で体内の窒素が気泡化して起こり、関節痛(ベンズ)、皮膚のかゆみ、神経症状などがみられる。治療は再圧室で再度加圧し、ゆっくり減圧する方法(再圧治療)による。
この問題のページ:高圧下から常圧に戻る過程で起こる健康障害に関する次の記述の… →
問85局所排気装置のダクトにおける圧力損失に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- aダクトの長さは圧力損失に影響しない
- bベンドの数は圧力損失に影響しない
- cダクトは細いほど圧力損失が小さい
- dベンド(曲がり)の数が多いほど圧力損失は増大する
答えと解説を見る
正解:d. ベンド(曲がり)の数が多いほど圧力損失は増大する
圧力損失は、ダクトが細いほど、長いほど、またベンド(曲がり)の数が多いほど増大する。設計にあたっては、ダクトをできるだけ短く直線的にし、ベンドの数を減らすことが望ましい。
この問題のページ:局所排気装置のダクトにおける圧力損失に関する次の記述のうち →
問86局所排気装置の空気清浄装置のうち、粉じんを除去するために用いられるものはどれか。
- a排液処理装置
- b排ガス処理装置
- c除じん装置
- d加湿装置
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正解:c. 除じん装置
粉じんを除去するのは除じん装置(サイクロン、バグフィルタ、電気除じん装置など)。ガス状の有害物を除去するのは排ガス処理装置(吸収塔、吸着塔など)。いずれも1年以内ごとの定期自主検査の対象となる。
この問題のページ:局所排気装置の空気清浄装置のうち、粉じんを除去するために用… →
問87局所排気装置を有効に稼働させるための管理として、適切でないものはどれか。
- aフードの開口部の周囲に物を置かず、気流を妨げないようにする
- b作業者はできるだけ発生源とフードの間に入らないようにする
- cダクト内に粉じんが堆積しても、排風量が確保できていれば放置してよい
- d定期自主検査を1年以内ごとに実施し、記録を3年間保存する
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正解:c. ダクト内に粉じんが堆積しても、排風量が確保できていれば放置してよい
ダクト内に粉じんが堆積すると断面積が狭まり、圧力損失の増大や排風量の低下を招くため、点検・清掃が必要。フード周囲の障害物の除去、作業位置の工夫、定期自主検査の実施はいずれも適切な管理である。
この問題のページ:局所排気装置を有効に稼働させるための管理として、適切でない… →
問88有害物質を取り扱う作業における作業環境改善の優先順位として、最も優先度が低いものはどれか。
- a有害物質の使用の中止または有害性の低い物質への代替
- b生産工程・作業方法の改良による発散の防止
- c発散源の密閉化、局所排気装置の設置
- d呼吸用保護具の使用
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正解:d. 呼吸用保護具の使用
対策は、(1)使用中止・代替、(2)工程・作業方法の改良、(3)密閉化・局所排気装置、(4)全体換気、(5)保護具の使用の順に検討する。保護具は最後の手段であり、これに依存した管理は適切でない。
この問題のページ:有害物質を取り扱う作業における作業環境改善の優先順位として… →
問89防じんマスクの選定に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
- a国家検定に合格していないものでも差し支えない
- b粒子捕集効率は高ければ高いほど、あらゆる作業に適している
- cオイルミストが存在する場所でも、区分を問わず使用できる
- d取り扱う粉じんの種類や作業内容に応じて、必要な粒子捕集効率をもつ国家検定合格品を選ぶ
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正解:d. 取り扱う粉じんの種類や作業内容に応じて、必要な粒子捕集効率をもつ国家検定合格品を選ぶ
防じんマスクは、粉じんの種類・粒径・作業内容に応じた粒子捕集効率の区分をもつ国家検定合格品から選ぶ。オイルミストが存在する場所では、それに対応した区分(記号にLでなくSでない側)のものを選ぶ必要がある。
この問題のページ:防じんマスクの選定に関する次の記述のうち →
問90防毒マスクの吸収缶の「破過」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a破過は起こらないため交換は不要である
- b吸収缶が物理的に破損することをいう
- c吸収缶が有害ガスを吸収しきれなくなり、除毒能力を失うことをいう
- d破過時間はガスの濃度に関係なく一定である
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正解:c. 吸収缶が有害ガスを吸収しきれなくなり、除毒能力を失うことをいう
破過は、吸収缶が有害ガスを吸収しきれなくなり除毒能力を失うこと。破過時間はガスの濃度が高いほど、また使用時間が長いほど短くなる。使用時間を記録し、余裕をもって交換する必要がある。
この問題のページ:防毒マスクの吸収缶の「破過」に関する次の記述のうち →
問91アーク溶接作業において、有害光線から眼を保護するために使用する保護具はどれか。
- a防振手袋
- b防じんマスク
- c耳栓
- d遮光保護具(遮光眼鏡・保護面)
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正解:d. 遮光保護具(遮光眼鏡・保護面)
アーク溶接では強い紫外線・可視光線・赤外線が発生するため、作業内容に応じた遮光度番号の遮光保護具(遮光眼鏡や保護面)を使用する。溶接ヒューム対策としては、あわせて呼吸用保護具も必要となる。
この問題のページ:アーク溶接作業において、有害光線から眼を保護するために使用… →
問92呼吸用保護具の使用前に行う「シールチェック(密着性の確認)」の目的として、正しいものはどれか。
- aマスクの重量を確認するため
- b吸収缶の残量を確認するため
- c面体と顔面の間から空気が漏れ込んでいないかを確認するため
- d作業時間を計測するため
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正解:c. 面体と顔面の間から空気が漏れ込んでいないかを確認するため
シールチェックは、面体と顔面の間に隙間がなく空気が漏れ込んでいないかを装着のたびに確認するもの。密着性が不十分だと、どれほど高性能なフィルタでも有害物質が漏れ込んでしまう。
この問題のページ:呼吸用保護具の使用前に行う「シールチェック(密着性の確認)… →
問93化学物質のリスクアセスメントにおいて、有害性の情報源として活用されるものはどれか。
- a取引先の評判
- b作業者の経験のみ
- c製品の販売実績
- d安全データシート(SDS)およびGHSに基づくラベル表示
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正解:d. 安全データシート(SDS)およびGHSに基づくラベル表示
化学物質の有害性情報は、譲渡・提供時に交付される安全データシート(SDS)や、GHSに基づく容器のラベル表示から得る。これらの情報をもとに、曝露の程度と組み合わせてリスクを見積もる。
この問題のページ:化学物質のリスクアセスメントにおいて、有害性の情報源として… →
問94GHSに基づく絵表示(ピクトグラム)の目的として、正しいものはどれか。
- a製造者の企業ロゴを示すこと
- b化学物質の価格帯を示すこと
- c化学物質の危険性・有害性を、視覚的に分かりやすく伝えること
- d容器の材質を示すこと
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正解:c. 化学物質の危険性・有害性を、視覚的に分かりやすく伝えること
GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)の絵表示は、爆発物・引火性・急性毒性・健康有害性などの危険性・有害性を、国際的に統一された図で視覚的に伝えるためのもの。
この問題のページ:GHSに基づく絵表示(ピクトグラム)の目的として →
問95特殊健康診断において、他覚所見と自覚症状の関係について正しいものはどれか。
- a他覚所見のみで判断すればよい
- b自覚症状は他覚所見の後に必ず現れる
- c自覚症状は診断に用いない
- d有害物質による健康障害では、自覚症状が他覚所見に先行して現れることが多い
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正解:d. 有害物質による健康障害では、自覚症状が他覚所見に先行して現れることが多い
有害物質による健康障害では、他覚的な所見(検査値の異常など)が現れる前に、頭痛・めまい・倦怠感などの自覚症状が先行して現れることが多い。このため問診による自覚症状の把握が重視される。
この問題のページ:特殊健康診断において、他覚所見と自覚症状の関係について正し… →
問96有害業務における健康管理手帳制度の目的として、正しいものはどれか。
- a有害業務の作業記録を保存すること
- b在職中の労働者の勤怠を管理すること
- c離職後も、がん等の重度の健康障害を発生させるおそれのある業務に従事した者の健康管理を継続すること
- d労働災害の統計を作成すること
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正解:c. 離職後も、がん等の重度の健康障害を発生させるおそれのある業務に従事した者の健康管理を継続すること
健康管理手帳は、潜伏期間が長く離職後に発症するおそれのある職業がん等について、離職後も国の費用による定期健康診断を受けられるようにする制度。石綿や粉じん、ベンジジン等が対象となる。
この問題のページ:有害業務における健康管理手帳制度の目的として →
問97有害業務に従事する労働者の作業時間の管理として、適切なものはどれか。
- a作業時間の管理は作業環境管理に分類される
- b作業時間は曝露量に関係しない
- c濃度が低ければ作業時間は無制限でよい
- d曝露量は濃度と時間の積で決まるため、作業時間の短縮や交替制の導入は有効な対策となる
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正解:d. 曝露量は濃度と時間の積で決まるため、作業時間の短縮や交替制の導入は有効な対策となる
有害物質への曝露量はおおむね濃度と曝露時間の積で決まるため、作業時間の短縮や交替制の導入により曝露量を減らすことができる。これは作業管理に分類される対策である。
この問題のページ:有害業務に従事する労働者の作業時間の管理として →
問98生物学的要因による職業性疾病の例として、適切なものはどれか。
- a騒音作業による難聴
- b溶接作業による金属熱
- c医療従事者の針刺しによるB型肝炎などの感染
- d有機溶剤による中枢神経障害
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正解:c. 医療従事者の針刺しによるB型肝炎などの感染
生物学的要因は細菌・ウイルス・真菌などの病原体によるもので、医療従事者の針刺し事故による血液媒介感染や、畜産業での人獣共通感染症などが例。金属熱・騒音・有機溶剤は化学的要因や物理的要因による。
この問題のページ:生物学的要因による職業性疾病の例として →
問99有害物質による中毒のうち、慢性中毒の特徴として正しいものはどれか。
- a作業環境測定では検出できない
- b高濃度に短時間さらされて直ちに症状が現れる
- c必ず可逆的で、曝露をやめれば完全に回復する
- d比較的低濃度の有害物質に長期間さらされることで、徐々に症状が現れる
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正解:d. 比較的低濃度の有害物質に長期間さらされることで、徐々に症状が現れる
慢性中毒は、比較的低濃度の有害物質に長期間さらされることで徐々に発症するもので、じん肺や職業がんのように不可逆的な変化を残すことも多い。急性中毒は高濃度への短時間の曝露により直ちに症状が現れる。
この問題のページ:有害物質による中毒のうち、慢性中毒の特徴 →
問100有害業務に係る労働衛生管理において、作業環境測定の結果を活用する方法として最も適切なものはどれか。
- a第3管理区分であっても、保護具を使わせれば改善は不要である
- b記録を保存するだけで、改善には用いない
- c管理区分の評価に基づき、設備や作業方法の改善につなげ、改善後に再測定して効果を確認する
- d測定結果は労働者に周知してはならない
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正解:c. 管理区分の評価に基づき、設備や作業方法の改善につなげ、改善後に再測定して効果を確認する
作業環境測定は測って終わりではなく、管理区分の評価に基づいて設備・作業方法を改善し、改善後に再測定して効果を確認するというサイクルで活用する。結果は労働者に周知する必要がある。
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問101トリクロロエチレンによる健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a白ろう病
- b鼻中隔穿孔
- c骨軟化症
- d中枢神経の抑制作用と肝障害
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正解:d. 中枢神経の抑制作用と肝障害
トリクロロエチレンは中枢神経を抑制し、頭痛・めまい・意識障害を起こすほか、肝障害の原因ともなる。発がん性も指摘され特定化学物質として規制されている。生物学的モニタリングの指標は尿中トリクロロ酢酸。
この問題のページ:トリクロロエチレンによる健康障害として、特徴的なもの →
問102有機溶剤の一般的な性質として、誤っているものはどれか。
- a脂溶性があり、皮膚から吸収されることがある
- b揮発性が高く、蒸気となって吸入されやすい
- c水に溶けやすく、油脂には溶けにくい
- d中枢神経の抑制作用をもつものが多い
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正解:c. 水に溶けやすく、油脂には溶けにくい
有機溶剤は一般に油脂をよく溶かす(脂溶性が高い)のが特徴で、水に溶けやすいものばかりではない。揮発性が高く吸入されやすいこと、皮膚から吸収されること、中枢神経を抑制することが共通の性質。
この問題のページ:有機溶剤の一般的な性質として →
問103有機溶剤による皮膚への影響として、正しいものはどれか。
- a皮膚からは吸収されない
- b皮膚への影響はまったくない
- c皮膚を保護する作用がある
- d皮膚の脂肪分を溶かし、皮膚炎や乾燥・亀裂を生じることがある
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正解:d. 皮膚の脂肪分を溶かし、皮膚炎や乾燥・亀裂を生じることがある
有機溶剤は皮膚の脂肪分を溶かすため、繰り返し接触すると皮膚炎、乾燥、亀裂などを生じる。また皮膚から吸収されて全身に影響を及ぼすため、化学防護手袋などによる保護が必要となる。
この問題のページ:有機溶剤による皮膚への影響として →
問104マンガンによる健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a鼻中隔穿孔
- b再生不良性貧血
- c筋のこわばりや歩行障害などパーキンソン病に似た症状
- d視神経障害
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正解:c. 筋のこわばりや歩行障害などパーキンソン病に似た症状
マンガンの慢性中毒では、中枢神経が侵され、筋のこわばり・振戦・歩行障害などパーキンソン病に似た症状が現れる。溶接作業などで問題となる。
この問題のページ:マンガンによる健康障害として、特徴的なもの →
問105クロム(六価クロム)による健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a減圧症
- b骨軟化症
- c白ろう病
- d鼻中隔穿孔および肺がん
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正解:d. 鼻中隔穿孔および肺がん
六価クロムは鼻粘膜を侵して鼻中隔穿孔を起こすほか、肺がんの原因となる。皮膚に接触すると難治性の潰瘍(クロム潰瘍)を生じることもある。
この問題のページ:クロム(六価クロム)による健康障害として、特徴的なもの →
問106一酸化炭素中毒の応急処置として、最も適切なものはどれか。
- a換気せずにその場で安静にさせる
- bその場で水を飲ませる
- c救助者の安全を確保したうえで直ちに新鮮な空気の場所へ移し、必要に応じ酸素投与と救急要請を行う
- d意識があれば医療機関の受診は不要である
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正解:c. 救助者の安全を確保したうえで直ちに新鮮な空気の場所へ移し、必要に応じ酸素投与と救急要請を行う
一酸化炭素中毒では、救助者自身の安全を確保したうえで直ちに新鮮な空気の場所へ移し、必要に応じて酸素を投与して救急要請する。一時的に回復しても後遺症が出ることがあるため、必ず医療機関を受診させる。
この問題のページ:一酸化炭素中毒の応急処置として →
問107刺激性ガスと窒息性ガスの分類として、正しいものはどれか。
- a分類に意味はない
- b一酸化炭素は刺激性ガスである
- c塩素は窒息性ガスである
- d塩素・二酸化硫黄・アンモニアは刺激性ガス、一酸化炭素・硫化水素・シアン化水素は窒息性ガスに分類される
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正解:d. 塩素・二酸化硫黄・アンモニアは刺激性ガス、一酸化炭素・硫化水素・シアン化水素は窒息性ガスに分類される
刺激性ガス(塩素・二酸化硫黄・アンモニア・窒素酸化物など)は粘膜を刺激して炎症や肺水腫を起こす。窒息性ガス(一酸化炭素・硫化水素・シアン化水素など)は酸素の運搬や利用を妨げて組織を酸素欠乏状態にする。
この問題のページ:刺激性ガスと窒息性ガスの分類として →
問108じん肺の進行に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- aばく露をやめれば進行は完全に止まる
- bばく露をやめれば必ず改善する
- c粉じんへのばく露をやめた後も進行することがある
- d数日で発症し数日で治る
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正解:c. 粉じんへのばく露をやめた後も進行することがある
じん肺はいったん生じた線維増殖性変化が元に戻らないだけでなく、粉じんへのばく露をやめた後も進行することがある。このため予防が最も重要で、離職後も健康管理手帳による健康診断が用意されている。
この問題のページ:じん肺の進行に関する次の記述のうち →
問109粉じん作業における健康障害の予防対策として、最も優先度が高いものはどれか。
- a定期的に健康診断を行う
- b呼吸用保護具の着用を徹底する
- c作業時間を短縮する
- d発生源の密閉化や湿潤化により、粉じんの発生・飛散そのものを抑える
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正解:d. 発生源の密閉化や湿潤化により、粉じんの発生・飛散そのものを抑える
粉じん対策も一般の有害物対策と同様に、発生源での抑制(密閉化・湿潤化・局所排気)が最優先。保護具や作業時間の管理、健康診断はそれを補う位置づけとなる。
この問題のページ:粉じん作業における健康障害の予防対策として、最も優先度が高… →
問110騒音作業における聴力検査について、一般に行われる方法として正しいものはどれか。
- a血液検査で判定する
- b会話が聞こえるかどうかで判定する
- cオージオメータを用いて、1,000Hzと4,000Hzの聴力レベルを測定する
- d騒音レベルの測定のみで判定する
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正解:c. オージオメータを用いて、1,000Hzと4,000Hzの聴力レベルを測定する
騒音作業に係る健康診断では、オージオメータを用いて1,000Hz(会話音域)と4,000Hz(騒音性難聴が早期に現れる高音域)の聴力レベルを測定する。4,000Hzでの低下が早期発見の手がかりとなる。
この問題のページ:騒音作業における聴力検査について、一般に行われる方法 →
問111騒音対策として、発生源対策に該当するものはどれか。
- a作業時間を短縮する
- b作業者に耳栓を使用させる
- c作業者と音源との間についたてを設置する
- d低騒音型の機械への更新や、機械の防振・制振
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正解:d. 低騒音型の機械への更新や、機械の防振・制振
低騒音型機械への更新や防振・制振は発生源対策。ついたての設置や距離の確保は伝ぱ経路対策、耳栓の使用や作業時間の短縮は受音者側の対策にあたる。対策は発生源→伝ぱ経路→受音者の順に検討する。
この問題のページ:騒音対策として、発生源対策に該当するもの →
問112電離放射線の単位に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a放射能の強さの単位はシーベルトである
- b実効線量の単位はベクレル(Bq)である
- c実効線量の単位はシーベルト(Sv)である
- d吸収線量の単位はベクレルである
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正解:c. 実効線量の単位はシーベルト(Sv)である
人体への影響を評価する実効線量・等価線量の単位はシーベルト(Sv)。吸収線量はグレイ(Gy)、放射性物質そのものの放射能の強さはベクレル(Bq)で表す。単位の対応が問われる。
この問題のページ:電離放射線の単位に関する次の記述のうち →
問113紫外線による健康障害を防ぐための対策として、適切なものはどれか。
- a防振手袋を着用する
- b防じんマスクを着用する
- c耳栓を着用する
- d遮光保護具の使用、遮光囲いの設置、立入制限などを行う
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正解:d. 遮光保護具の使用、遮光囲いの設置、立入制限などを行う
アーク溶接等で発生する紫外線に対しては、適切な遮光度番号の遮光保護具(遮光眼鏡・保護面)の使用、遮光囲いやついたての設置、関係者以外の立入制限などが対策となる。皮膚の露出を減らすことも重要。
この問題のページ:紫外線による健康障害を防ぐための対策として →
問114高温環境下で作業する場合の対策として、適切でないものはどれか。
- a通気性のよい服装とし、休憩場所に冷房や日陰を設ける
- bWBGT値を測定し、基準値に応じて休憩を確保する
- c水分の摂取をできるだけ控えさせる
- d暑熱順化の期間を設ける
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正解:c. 水分の摂取をできるだけ控えさせる
高温環境では発汗により水分と塩分が失われるため、自覚症状がなくても定期的に水分と塩分を補給させる必要がある。水分摂取を控えさせるのは熱中症を招く危険な誤りである。
この問題のページ:高温環境下で作業する場合の対策として、適切でないもの →
問115低温環境下での作業における対策として、適切なものはどれか。
- a低温では健康障害は生じない
- b厚着をすると動きにくいため薄着で作業させる
- c休憩場所は屋外でよい
- d防寒衣類の着用、暖房のある休憩場所の確保、作業時間の管理を行う
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正解:d. 防寒衣類の着用、暖房のある休憩場所の確保、作業時間の管理を行う
低温環境では、防寒衣類の着用(重ね着で調節可能にする)、暖房のある休憩場所の確保、作業時間の制限、温かい飲料の提供などが対策となる。凍傷・凍瘡・低体温症のリスクがある。
この問題のページ:低温環境下での作業における対策として →
問116酸素欠乏危険場所で被災者が発生した場合の救助について、正しいものはどれか。
- a防毒マスクを着用すれば進入してよい
- b急を要するため素手・素顔で直ちに進入する
- c救助者は必ず空気呼吸器等の給気式呼吸用保護具を着用してから進入する
- d換気をしながらであれば保護具は不要である
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正解:c. 救助者は必ず空気呼吸器等の給気式呼吸用保護具を着用してから進入する
酸素欠乏場所での二次災害は救助者が被災する形で多発している。救助にあたっては必ず空気呼吸器等の給気式呼吸用保護具を着用し、命綱を使用する。ろ過式の防毒マスクでは酸素を供給できず無効。
この問題のページ:酸素欠乏危険場所で被災者が発生した場合の救助 →
問117局所排気装置の「制御風速」の意味として、正しいものはどれか。
- a室内全体の気流の速度
- bダクト内を流れる空気の平均速度
- cファンの回転速度
- d有害物質を捕捉して吸引するために必要な、フード周辺での最小限の気流の速度
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正解:d. 有害物質を捕捉して吸引するために必要な、フード周辺での最小限の気流の速度
制御風速は、発生した有害物質をフードへ確実に吸い込むために必要な気流の速度で、フードの型式ごとに法令で定められている(囲い式0.4m/s、外付け式ガス状0.5m/s・粒子状1.0m/s)。
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問118局所排気装置のフードの設置位置に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
- a発生源からできるだけ離して設ける
- b発生源にできるだけ近い位置に設ける
- c位置は排気効果に影響しない
- d作業者の呼吸域を挟んで発生源の反対側に設ける
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正解:b. 発生源にできるだけ近い位置に設ける
フードは発生源にできるだけ近い位置に設けるほど、少ない排風量で効率よく捕捉できる。また作業者が発生源とフードの間に入らないよう作業位置を工夫することも重要である。
この問題のページ:局所排気装置のフードの設置位置に関する次の記述のうち →
問119局所排気装置の性能が低下する原因として、考えにくいものはどれか。
- aフード周辺に物を置いて気流を妨げること
- bダクト内に粉じんが堆積すること
- cダクトを短く直線的にすること
- d空気清浄装置のフィルタが目詰まりすること
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正解:c. ダクトを短く直線的にすること
ダクトを短く直線的にすると圧力損失が減り、性能はむしろ向上する。粉じんの堆積、フード周辺の障害物、フィルタの目詰まり、ファンの能力低下などが性能低下の原因となる。
この問題のページ:局所排気装置の性能が低下する原因として、考えにくいもの →
問120作業環境測定においてA測定のみを行い、B測定を行わなくてよい場合として正しいものはどれか。
- a常にB測定は不要である
- b測定を簡略化したい場合
- c作業環境測定士がいない場合
- d発生源に近接した場所で作業が行われていない場合
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正解:d. 発生源に近接した場所で作業が行われていない場合
B測定は発生源に近接した作業位置での最高濃度を把握するためのもの。発生源に近接して作業が行われる場合に実施し、そうでない場合はA測定のみでよい。簡略化のために省略できるものではない。
この問題のページ:作業環境測定においてA測定のみを行い、B測定を行わなくてよ… →
問121第2管理区分と評価された作業場について、事業者が講ずべき措置として正しいものはどれか。
- a直ちに作業を全面的に中止する
- b施設・設備・作業工程等の点検を行い、作業環境を改善するよう努める
- c何の措置も必要ない
- d労働者を全員配置転換する
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正解:b. 施設・設備・作業工程等の点検を行い、作業環境を改善するよう努める
第2管理区分は「なお改善の余地がある」状態で、施設・設備・作業工程等の点検を行い作業環境を改善するよう努める(努力義務)。第3管理区分では直ちに改善措置を講ずる義務が生じる。
この問題のページ:第2管理区分と評価された作業場について、事業者が講ずべき措置 →
問122有害物質を取り扱う設備の密閉化について、正しいものはどれか。
- aコストがかかるため検討すべきでない
- b局所排気装置より効果が劣る
- c有害物質が作業環境中に発散しないようにする、最も確実な作業環境管理の手法の一つである
- d保護具の使用より優先度が低い
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正解:c. 有害物質が作業環境中に発散しないようにする、最も確実な作業環境管理の手法の一つである
設備の密閉化は有害物質を作業環境中に出さない最も確実な手法の一つで、局所排気装置より優先度が高い。対策の優先順位は、使用中止・代替>工程の改良>密閉化・局所排気>全体換気>保護具となる。
この問題のページ:有害物質を取り扱う設備の密閉化 →
問123呼吸用保護具の選択に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a保護具の種類は作業者の好みで選んでよい
- bどのような場所でも防じんマスクで対応できる
- c防毒マスクは酸素欠乏の場所でも使用できる
- d酸素濃度が18%未満のおそれがある場所や、有害物質の濃度が不明な場所では給気式を選ぶ
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正解:d. 酸素濃度が18%未満のおそれがある場所や、有害物質の濃度が不明な場所では給気式を選ぶ
酸素濃度18%未満のおそれがある場所や、有害物質の種類・濃度が不明な場所では、周囲の空気に依存しない給気式(送気マスク・空気呼吸器)を選ぶ。ろ過式は酸素を供給できないため使用できない。
この問題のページ:呼吸用保護具の選択に関する次の記述のうち →
問124防毒マスクを使用する際の注意点として、適切でないものはどれか。
- a対象ガスに適合した種類の吸収缶を選ぶ
- b吸収缶は破過するまで使い切ることが望ましい
- c使用時間を記録し、余裕をもって交換する
- d高濃度の場所では使用せず、給気式を用いる
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正解:b. 吸収缶は破過するまで使い切ることが望ましい
破過するまで使い切るのは危険で、除毒能力を失った状態で吸入してしまうおそれがある。使用時間を記録し余裕をもって交換する。対象ガスに適合した吸収缶を選び、高濃度の場所では給気式を用いる。
この問題のページ:防毒マスクを使用する際の注意点として、適切でないもの →
問125保護めがねの使用が必要となる作業として、適切なものはどれか。
- a重量物を運搬する作業
- b騒音の著しい作業
- c薬品の飛散や粉じんの飛来のおそれがある作業
- d情報機器作業
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正解:c. 薬品の飛散や粉じんの飛来のおそれがある作業
薬品の飛散、粉じんや切削片の飛来などのおそれがある作業では保護めがねを使用する。騒音には聴覚保護具、有害光線には遮光保護具と、リスクに応じた保護具を選択する。
この問題のページ:保護めがねの使用が必要となる作業として →
問126保護具の使用に関する労働者の義務として、法令上正しいものはどれか。
- a保護具の使用に関する定めはない
- b保護具の使用は労働者の任意である
- c保護具は労働者が自費で用意しなければならない
- d事業者から保護具の使用を命じられたときは、これを使用しなければならない
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正解:d. 事業者から保護具の使用を命じられたときは、これを使用しなければならない
事業者が保護具の使用を命じたときは、労働者はこれを使用しなければならない。保護具は事業者が人数分以上を備え、常時有効かつ清潔に保持する義務を負う。
この問題のページ:保護具の使用に関する労働者の義務として、法令上正しいもの →
問127特殊健康診断の目的として、最も適切なものはどれか。
- a労働者の一般的な生活習慣病を発見すること
- b有害業務による健康障害を早期に発見し、作業環境や作業方法の改善にも結びつけること
- c作業能率を評価すること
- d労働者の適性を判定すること
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正解:b. 有害業務による健康障害を早期に発見し、作業環境や作業方法の改善にも結びつけること
特殊健康診断は、特定の有害業務による健康障害を早期に発見して個人の健康を守るとともに、有所見者の発生状況から作業環境管理・作業管理の問題を把握して改善に結びつけることを目的とする。
この問題のページ:特殊健康診断の目的として →
問128生物学的モニタリングの実施上の注意点として、正しいものはどれか。
- a本人の同意なく実施してよい
- bいつ採取しても結果は変わらない
- c採尿・採血の時期を定められたタイミングで行う必要がある
- d作業開始前に採取するのが常に正しい
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正解:c. 採尿・採血の時期を定められたタイミングで行う必要がある
代謝物の濃度は曝露からの時間経過で大きく変動するため、物質ごとに定められたタイミング(多くは作業終了時など)で採尿・採血を行う必要がある。時期がずれると評価を誤る。
この問題のページ:生物学的モニタリングの実施上の注意点として →
問129有害業務に従事する労働者の健康管理において、有所見者が複数発生した場合に最も重視すべき対応はどれか。
- a次回の健康診断まで様子をみる
- b個人の生活習慣の問題として処理する
- c有所見者を配置転換すれば足りる
- d作業環境測定や作業方法の点検を行い、職場側に共通の原因がないかを調べる
答えと解説を見る
正解:d. 作業環境測定や作業方法の点検を行い、職場側に共通の原因がないかを調べる
同一の作業に従事する複数の労働者に有所見が生じた場合、作業環境や作業方法に共通の原因がある可能性が高い。個人の問題として処理せず、作業環境測定や設備・作業方法の点検を行うことが重要である。
この問題のページ:有害業務に従事する労働者の健康管理において、有所見者が複数… →
問130職業性疾病の特徴として、正しいものはどれか。
- a原因が特定できないため予防できない
- b業務に起因して発生する疾病であり、原因を除去すれば予防が可能である
- c私生活の習慣のみが原因である
- dすべて急性の経過をたどる
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正解:b. 業務に起因して発生する疾病であり、原因を除去すれば予防が可能である
職業性疾病は業務に起因して発生する疾病で、原因となる有害要因が特定できるため、その除去・低減によって予防が可能という点が特徴。じん肺や職業がんのように慢性の経過をたどるものも多い。
この問題のページ:職業性疾病の特徴として →
問131化学物質のリスクアセスメントの実施時期として、法令上求められるものはどれか。
- a災害が発生した後にのみ実施する
- b毎日実施する
- c対象物を新規に採用・変更するとき、作業方法や作業手順を変更するときなど
- d実施時期に定めはない
答えと解説を見る
正解:c. 対象物を新規に採用・変更するとき、作業方法や作業手順を変更するときなど
リスクアセスメント対象物を新規に採用・変更するとき、作業方法・作業手順を新規に採用・変更するとき、対象物の危険性・有害性に関する新たな知見が得られたときなどに実施する必要がある。
この問題のページ:化学物質のリスクアセスメントの実施時期として、法令上求めら… →
問132化学物質のリスク低減措置の優先順位として、最も優先されるものはどれか。
- a作業時間の短縮
- b労働者への保護具の使用
- c作業手順の改善やマニュアルの整備
- d危険性・有害性の低い物質への代替、または製造・使用等の中止
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正解:d. 危険性・有害性の低い物質への代替、または製造・使用等の中止
リスク低減措置は、(1)危険性・有害性の低い物質への代替や使用中止、(2)工学的対策(密閉化・局所排気)、(3)管理的対策(作業手順・教育・作業時間)、(4)有効な保護具の使用の順に検討する。
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問133濃度基準値が定められた化学物質について、事業者に求められることとして正しいものはどれか。
- a濃度基準値は目安であり守る必要はない
- b労働者のばく露が濃度基準値以下となるようにしなければならない
- c濃度基準値を超えても保護具を使えば問題ない
- d濃度基準値は作業環境測定の対象外である
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正解:b. 労働者のばく露が濃度基準値以下となるようにしなければならない
濃度基準値が定められた物質については、労働者がばく露される濃度を基準値以下としなければならない。工学的対策を優先し、それでも達成が困難な場合に有効な呼吸用保護具を併用する。
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問134SDS(安全データシート)に記載される情報として、含まれないものはどれか。
- ahuman体に及ぼす作用(有害性情報)
- b物理的および化学的性質
- c製品の販売実績と市場シェア
- d貯蔵または取扱い上の注意、応急措置
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正解:c. 製品の販売実績と市場シェア
販売実績や市場シェアはSDSの記載事項ではない。SDSには、名称、成分および含有量、物理的・化学的性質、人体に及ぼす作用、貯蔵・取扱い上の注意、流出その他の事故が発生した場合の応急措置などを記載する。
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問135有害業務における「作業環境管理」「作業管理」「健康管理」の関係として、正しいものはどれか。
- a3つは独立しており関連しない
- b健康管理さえ行えば他は不要である
- c作業環境管理だけで十分である
- d3つは相互に関連しており、いずれか一つに偏らず総合的に進める必要がある
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正解:d. 3つは相互に関連しており、いずれか一つに偏らず総合的に進める必要がある
作業環境管理で有害要因そのものを減らし、作業管理でばく露を抑え、健康管理で影響を早期に把握する。健康管理の結果は作業環境・作業管理の改善に還元されるべきもので、3つを総合的に進めることが求められる。
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問136有害物質を取り扱う作業場における整理整頓・清掃の意義として、正しいものはどれか。
- a見た目をよくするためだけのものである
- b堆積した有害物の二次的な発散(二次発じん等)を防ぎ、ばく露を減らす
- c作業環境管理とは関係がない
- d清掃は作業終了後にまとめて行えば十分である
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正解:b. 堆積した有害物の二次的な発散(二次発じん等)を防ぎ、ばく露を減らす
床や設備に堆積した粉じん等が再び舞い上がると、発生源対策をしていてもばく露が生じる。粉じん作業を行う屋内作業場では毎日1回以上の清掃が義務づけられており、飛散しない方法(真空掃除機・水洗)で行う。
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問137有害業務における労働衛生教育の内容として、適切なものはどれか。
- a接客マナー
- b企業の売上目標
- c取り扱う有害物の性質と健康影響、設備の使用方法、保護具の正しい使い方、異常時の対応
- d人事評価制度の説明
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正解:c. 取り扱う有害物の性質と健康影響、設備の使用方法、保護具の正しい使い方、異常時の対応
有害業務の労働衛生教育では、取り扱う有害物の性質と人体への影響、局所排気装置等の使用方法、保護具の正しい選択と装着、異常時・事故時の対応と退避などを扱う。特別教育が義務づけられる業務もある。
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問138有害業務に係る作業標準(作業手順書)の役割として、正しいものはどれか。
- a法令上まったく意味がない
- b作業速度を最大化する
- c労働者を評価する基準とする
- dばく露を最小にする作業の順序・方法を定め、作業者による差をなくす
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正解:d. ばく露を最小にする作業の順序・方法を定め、作業者による差をなくす
作業標準は、ばく露を最小にする作業の順序・方法・姿勢・保護具の使用などを定めたもので、作業者による方法の差をなくし、安定した作業管理を実現する。教育や新規配置時の指導の基礎にもなる。
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問139有害業務における「工学的対策」に該当するものはどれか。
- a作業手順書の整備
- b局所排気装置やプッシュプル型換気装置の設置、設備の密閉化
- c作業時間の短縮
- d保護具の使用
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正解:b. 局所排気装置やプッシュプル型換気装置の設置、設備の密閉化
工学的対策は、設備の密閉化や局所排気装置・プッシュプル型換気装置の設置など、設備・技術によって有害物のばく露を低減する対策。作業手順や作業時間は管理的対策、保護具は最後の手段にあたる。
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問140有害要因のばく露評価において、個人ばく露測定の特徴として正しいものはどれか。
- a発生源の濃度のみを測るものである
- b作業場の平均的な濃度を測るものである
- c労働者の呼吸域付近で測定するため、実際のばく露量に近い評価ができる
- d作業環境測定と同じ方法である
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正解:c. 労働者の呼吸域付近で測定するため、実際のばく露量に近い評価ができる
個人ばく露測定は、労働者の身体(呼吸域付近)にサンプラーを装着して測定するため、その労働者が実際にばく露した量に近い評価ができる。場所を単位とする作業環境測定(A測定・B測定)とは考え方が異なる。
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問141有害業務における非定常作業(修理・清掃・トラブル対応など)のリスクについて、正しいものはどれか。
- a非定常作業は作業標準の対象外でよい
- b通常作業よりリスクは低い
- c非定常作業に対策は不要である
- d通常作業より高濃度のばく露や想定外の事態が生じやすく、特に注意が必要である
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正解:d. 通常作業より高濃度のばく露や想定外の事態が生じやすく、特に注意が必要である
設備の修理・清掃・トラブル対応などの非定常作業では、通常は密閉されている有害物に接近したり換気装置を止めたりするため、高濃度のばく露や想定外の事態が生じやすい。手順の事前策定と保護具の準備が重要となる。
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問142有害業務に係る作業環境測定の結果を労働者に周知する方法として、適切なものはどれか。
- a衛生管理者だけが把握していればよい
- b常時各作業場の見やすい場所に掲示する、書面を交付する等の方法による
- c周知は不要である
- d所轄労働基準監督署長にのみ報告する
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正解:b. 常時各作業場の見やすい場所に掲示する、書面を交付する等の方法による
作業環境測定の結果および評価の結果は、常時各作業場の見やすい場所に掲示する、書面を交付する、備え付けた電子機器で閲覧できるようにする等の方法により労働者に周知しなければならない。
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問143労働衛生における「ばく露」の意味として、正しいものはどれか。
- a作業環境測定を行うこと
- b有害物質が製造されること
- c労働者が有害要因にさらされること
- d保護具を装着すること
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正解:c. 労働者が有害要因にさらされること
ばく露は、労働者が有害要因(化学物質・粉じん・騒音・放射線など)にさらされることをいう。ばく露量はおおむね「濃度(強度)×時間」で決まり、これを減らすことが労働衛生対策の目標となる。
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問144職業性疾病の予防における「一次予防」に該当するものはどれか。
- a有所見者に作業転換を行うこと
- b特殊健康診断で早期に異常を発見すること
- c疾病になった労働者の職場復帰を支援すること
- d有害物質の使用中止や設備の密閉化により、ばく露そのものを防ぐこと
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正解:d. 有害物質の使用中止や設備の密閉化により、ばく露そのものを防ぐこと
一次予防はばく露そのものを防ぐ対策(使用中止・代替・密閉化・局所排気)。特殊健康診断による早期発見は二次予防、職場復帰支援や再発防止は三次予防にあたる。
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問145有害業務における健康障害の発生に影響する要因として、適切でないものはどれか。
- a有害物質の濃度
- b労働者の勤続年数に応じた役職
- cばく露される時間
- d有害物質の有害性の強さ
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正解:b. 労働者の勤続年数に応じた役職
役職は健康障害の発生要因ではない。健康障害の発生には、有害物質の有害性の強さ、濃度、ばく露時間、侵入経路のほか、個人の感受性や年齢・健康状態などが影響する。
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問146有機溶剤中毒の予防のために、屋内作業場で有機溶剤を取り扱う際の基本的な考え方として正しいものはどれか。
- a換気は不要で保護具のみで対応する
- b室内で希釈すれば問題ない
- c蒸気の発散を抑え、発散した蒸気は発生源で捕捉して屋外へ排出する
- d作業者の慣れにより中毒は防げる
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正解:c. 蒸気の発散を抑え、発散した蒸気は発生源で捕捉して屋外へ排出する
有機溶剤対策の基本は、容器の密閉等により蒸気の発散を抑え、発散した蒸気は局所排気装置等により発生源で捕捉して屋外へ排出すること。希釈や慣れに頼るのは誤りで、保護具は補完的な手段である。
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問147有害物質による中毒が疑われる労働者への対応として、適切でないものはどれか。
- a同一作業に従事する他の労働者の状況も確認する
- b直ちに作業を中止させ、汚染されていない場所へ移す
- c医師の診察を受けさせる
- d本人の希望があれば、そのまま作業を継続させる
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正解:d. 本人の希望があれば、そのまま作業を継続させる
中毒が疑われる場合に作業を継続させるのは危険で、直ちに中止して汚染のない場所へ移し、医師の診察を受けさせる。同一作業の他の労働者にも影響が及んでいる可能性があるため、あわせて確認する必要がある。
この問題のページ:有害物質による中毒が疑われる労働者への対応として、適切でな… →
問148有害業務における記録の活用として、最も適切なものはどれか。
- a記録は保存するだけで見返さない
- b作業環境測定・健康診断・作業の記録を経年的に比較し、傾向の変化から問題を早期に把握する
- c記録は法令上の義務を果たすためだけのものである
- d記録は労働者には一切示さない
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正解:b. 作業環境測定・健康診断・作業の記録を経年的に比較し、傾向の変化から問題を早期に把握する
各種記録は保存が義務づけられているだけでなく、経年的に比較して傾向の変化を捉え、問題を早期に把握して改善につなげるために活用すべきもの。測定結果は労働者への周知も義務づけられている。
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問149有害業務を担当する衛生管理者に求められる姿勢として、最も適切なものはどれか。
- a作業者の訴えは主観的なので考慮しない
- b法令の条文を暗記していれば十分である
- c作業環境測定の結果や健康診断の結果を読み解き、設備・作業方法の改善につなげる
- d改善はコストがかかるため提案しない
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正解:c. 作業環境測定の結果や健康診断の結果を読み解き、設備・作業方法の改善につなげる
衛生管理者には、測定結果の管理区分や健康診断の有所見の傾向を読み解き、具体的な設備・作業方法の改善につなげる実務力が求められる。作業者の訴えは異常の早期発見の重要な手がかりとなる。
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問150有害業務における労働衛生管理の最終的な目的として、最も適切なものはどれか。
- a記録を完備すること
- b法令違反による罰則を避けること
- c作業効率を最大化すること
- d労働者の健康障害を未然に防ぎ、健康を確保すること
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正解:d. 労働者の健康障害を未然に防ぎ、健康を確保すること
労働衛生管理の目的は、労働者の健康障害を未然に防いで健康を確保することにある。法令の遵守や記録の整備はそのための手段であり、目的そのものではない。
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問151アンモニアによる健康障害として、正しいものはどれか。
- a造血器を障害する
- b無臭で気づきにくい
- c細胞内呼吸を阻害する
- d刺激臭が強く、目や上気道の粘膜を刺激し、高濃度では肺水腫を起こす
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正解:d. 刺激臭が強く、目や上気道の粘膜を刺激し、高濃度では肺水腫を起こす
アンモニアは強い刺激臭をもつ水溶性のガスで、目や上気道の粘膜を強く刺激する。高濃度では肺水腫を起こすこともある。防毒マスクの吸収缶の色は緑。
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問152ホスゲンによる健康障害の特徴として、正しいものはどれか。
- a吸入直後に必ず重篤な症状が出る
- b水に溶けにくく肺の深部に達し、遅れて肺水腫を起こすことがある
- c皮膚からのみ吸収される
- d造血器障害を起こす
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正解:b. 水に溶けにくく肺の深部に達し、遅れて肺水腫を起こすことがある
ホスゲンは水に溶けにくいため上気道での刺激が弱く、肺の深部まで達して数時間後に肺水腫を起こすことがある。吸入直後の症状が軽くても油断できない点が窒素酸化物と共通する。
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問153有機溶剤の蒸気の性質として、一般に正しいものはどれか。
- a空気と同じ重さである
- b空気より軽く天井付近にたまる
- c空気より重いものが多く、床面付近に滞留しやすい
- d蒸気にはならない
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正解:c. 空気より重いものが多く、床面付近に滞留しやすい
多くの有機溶剤の蒸気は空気より重く、床面付近やピット・タンクの底部に滞留しやすい。このため局所排気装置のフードの位置や、低所での作業における換気に注意が必要となる。
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問154酢酸メチルによる健康障害として、特徴的なものはどれか。
- a骨軟化症
- b再生不良性貧血
- c鼻中隔穿孔
- d視神経障害
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正解:d. 視神経障害
酢酸メチルは体内でメタノールに分解されるため、メタノールと同様に視神経障害を起こす。ベンゼンは造血器障害、クロムは鼻中隔穿孔、カドミウムは骨軟化症が特徴的である。
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問155有害物質の「急性中毒」と「慢性中毒」の違いとして、正しいものはどれか。
- a急性は低濃度で長期間、慢性は高濃度で短時間
- b急性は高濃度に短時間さらされて直ちに発症し、慢性は低濃度に長期間さらされて徐々に発症する
- c両者に違いはない
- d慢性中毒は必ず回復する
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正解:b. 急性は高濃度に短時間さらされて直ちに発症し、慢性は低濃度に長期間さらされて徐々に発症する
急性中毒は高濃度への短時間ばく露により直ちに症状が現れるもの(一酸化炭素中毒、硫化水素中毒など)。慢性中毒は低濃度への長期ばく露により徐々に発症するもの(じん肺、鉛中毒、職業がんなど)で、不可逆的な例も多い。
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問156騒音レベルの単位として用いられるものはどれか。
- aシーベルト(Sv)
- bルクス(lx)
- cデシベル(dB)
- dヘルツ(Hz)のみ
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正解:c. デシベル(dB)
騒音の大きさ(騒音レベル)はデシベル(dB)で表す。ヘルツ(Hz)は音の周波数の単位。ルクスは照度、シーベルトは放射線の実効線量の単位である。
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問157騒音性難聴の特徴として、正しいものはどれか。
- a治療により回復する
- b初期から会話が聞き取りにくくなる
- c痛みを伴うため早期に気づく
- d自覚しにくく、気づいたときには進行していることが多い
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正解:d. 自覚しにくく、気づいたときには進行していることが多い
騒音性難聴は会話音域より高い4,000Hz付近から低下が始まるため自覚しにくく、気づいたときには進行していることが多い。痛みもなく、いったん生じた聴力低下は回復しない。定期的な聴力検査が早期発見の鍵となる。
この問題のページ:騒音性難聴の特徴として →
問158振動障害の健康診断について、一般に行われる検査として適切なものはどれか。
- a聴力検査のみ
- b冷水浸漬による末梢循環機能検査や、末梢神経機能・筋力の検査
- c胸部エックス線検査のみ
- d尿検査のみ
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正解:b. 冷水浸漬による末梢循環機能検査や、末梢神経機能・筋力の検査
振動業務に係る健康診断では、末梢循環機能(冷水浸漬による皮膚温や爪圧迫の回復時間)、末梢神経機能(振動覚・痛覚)、運動機能(握力・つまみ力)などを検査する。冬期に実施することが推奨される。
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問159電離放射線に対する感受性が最も高い組織はどれか。
- a神経
- b筋肉
- c骨髄などの造血組織
- d骨
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正解:c. 骨髄などの造血組織
細胞分裂が盛んな組織ほど放射線感受性が高く、骨髄などの造血組織、腸管上皮、生殖腺、毛根が特に高い。筋肉や神経、骨などの分裂の少ない組織は感受性が低い。
この問題のページ:電離放射線に対する感受性が最も高い組織 →
問160異常気圧下の作業における健康障害として、加圧時に生じうるものはどれか。
- a凍傷
- b減圧症(ベンズ)
- c空気塞栓症
- d耳や副鼻腔の痛み(スクィーズ)
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正解:d. 耳や副鼻腔の痛み(スクィーズ)
加圧時には、耳管の通りが悪いと中耳や副鼻腔の内外に圧力差が生じて痛みや損傷(スクィーズ)を起こす。減圧症や空気塞栓症は減圧・浮上の過程で生じる障害である。
この問題のページ:異常気圧下の作業における健康障害として、加圧時に生じうるもの →
問161作業環境測定における「デザイン」の意味として、正しいものはどれか。
- a測定器を製造すること
- b測定の目的に応じて、測定点・測定時間・測定方法などをあらかじめ設計すること
- c測定結果をグラフにすること
- d作業場のレイアウトを設計すること
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正解:b. 測定の目的に応じて、測定点・測定時間・測定方法などをあらかじめ設計すること
作業環境測定は、デザイン(測定計画の設計)→サンプリング(試料採取)→分析の手順で行う。単位作業場所の設定、測定点の決め方、測定時期・時間などをデザインの段階で適切に定めることが重要となる。
この問題のページ:作業環境測定における「デザイン」の意味として →
問162作業環境測定の結果を評価する際に用いる「管理濃度」と、労働者個人の健康保護の指標との関係として正しいものはどれか。
- a管理濃度以下なら健康障害は絶対に起きない
- b管理濃度は個人のばく露限界である
- c管理濃度は作業環境管理の良否を判断する行政的な指標であり、個人のばく露限界そのものではない
- d管理濃度は作業者が決める
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正解:c. 管理濃度は作業環境管理の良否を判断する行政的な指標であり、個人のばく露限界そのものではない
管理濃度は、作業環境測定の結果から作業環境管理の良否を判断するために行政的に決定された指標。個々の労働者のばく露限界を示すものではなく、これを下回れば絶対安全というものでもない。
この問題のページ:作業環境測定の結果を評価する際に用いる「管理濃度」と、労働… →
問163第1管理区分と評価された作業場について、事業者がとるべき対応として適切なものはどれか。
- a直ちに改善措置を講じなければならない
- b測定を中止してよい
- c設備の保守は不要である
- d現在の管理の継続に努め、定期的な測定と設備の保守を続ける
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正解:d. 現在の管理の継続に努め、定期的な測定と設備の保守を続ける
第1管理区分は作業環境管理が適切と判断される状態だが、設備の劣化や作業内容の変化により悪化しうるため、定期的な測定と設備の保守を継続する必要がある。直ちに改善義務が生じるのは第3管理区分。
この問題のページ:第1管理区分と評価された作業場について、事業者がとるべき対応 →
問164電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)の特徴として、正しいものはどれか。
- a清浄な空気を外部から供給する給気式である
- b電動ファンでろ過した空気を面体内に送るため、呼吸が楽で面体内が陽圧になりやすい
- c酸素欠乏の場所でも使用できる
- dろ過材は不要である
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正解:b. 電動ファンでろ過した空気を面体内に送るため、呼吸が楽で面体内が陽圧になりやすい
電動ファン付き呼吸用保護具は、電動ファンでろ過材を通した空気を面体内へ送るろ過式の保護具。呼吸が楽で面体内が陽圧になりやすい利点があるが、ろ過式である以上、酸素欠乏の場所では使用できない。
この問題のページ:電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)の特徴として →
問165送気マスクと空気呼吸器の違いとして、正しいものはどれか。
- a送気マスクはボンベを携行する
- b両者は同じものである
- c送気マスクはホース等で外部から空気を送るもの、空気呼吸器はボンベを携行するもの
- d空気呼吸器はろ過式である
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正解:c. 送気マスクはホース等で外部から空気を送るもの、空気呼吸器はボンベを携行するもの
送気マスクはホースやエアラインで外部の清浄な空気を送るもの、空気呼吸器は圧縮空気のボンベを携行するもの。いずれも給気式で、酸素欠乏や高濃度の場所で使用する。行動範囲や使用可能時間に違いがある。
この問題のページ:送気マスクと空気呼吸器の違いとして →
問166保護具の使用が「最後の手段」とされる理由として、最も適切なものはどれか。
- a保護具は作業効率を上げるから
- b保護具は高価だから
- c保護具は法令で禁止されているから
- d装着の不備や性能の限界により、期待した保護効果が得られないことがあるため
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正解:d. 装着の不備や性能の限界により、期待した保護効果が得られないことがあるため
保護具は、装着の不備(密着不良)、破過や目詰まり、使用者の負担による着用忌避などにより、期待した保護効果が得られないことがある。このため設備による対策を優先し、保護具は補完的手段と位置づけられる。
この問題のページ:保護具の使用が「最後の手段」とされる理由として →
問167呼吸用保護具を使用する労働者に対する教育内容として、適切でないものはどれか。
- a保護具の選択の考え方と使用の限界
- b保護具の価格と購入先
- c正しい装着方法とシールチェックの実施
- d点検・保守および交換の時期
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正解:b. 保護具の価格と購入先
価格や購入先は労働者への教育内容として重要ではない。保護具の種類と選択の考え方、使用の限界(ろ過式は酸素欠乏で使えない等)、正しい装着方法とシールチェック、点検・保守・交換時期を教育する。
この問題のページ:呼吸用保護具を使用する労働者に対する教育内容として、適切で… →
問168電離放射線による「急性放射線症」の初期症状として、みられるものはどれか。
- a白ろう病
- b難聴
- c悪心・嘔吐・倦怠感
- d鼻中隔穿孔
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正解:c. 悪心・嘔吐・倦怠感
高線量の被ばくによる急性放射線症では、初期に悪心・嘔吐・倦怠感などがみられ、その後、造血器障害による白血球減少や出血傾向、消化管障害などが現れる。難聴は騒音、白ろう病は振動、鼻中隔穿孔はクロムによる。
この問題のページ:電離放射線による「急性放射線症」の初期症状として、みられる… →
問169職業性の皮膚障害の原因として、適切でないものはどれか。
- aセメントによる刺激
- b有機溶剤による脱脂
- c強酸・強アルカリの接触
- d騒音
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正解:d. 騒音
騒音は聴覚や自律神経に影響するもので、皮膚障害の原因ではない。有機溶剤による皮膚の脱脂、強酸・強アルカリの接触、セメントの刺激やクロムによるアレルギー性皮膚炎などが職業性皮膚障害の原因となる。
この問題のページ:職業性の皮膚障害の原因として、適切でないもの →
問170職業性疾病のうち、潜伏期間が特に長いことで知られるものはどれか。
- a一酸化炭素中毒
- b石綿による中皮腫
- c熱中症
- d酸素欠乏症
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正解:b. 石綿による中皮腫
石綿による中皮腫や肺がんは、ばく露から発症までの潜伏期間が数十年に及ぶ。このため離職後の健康管理手帳制度や、40年間という長期の記録保存が設けられている。一酸化炭素中毒・熱中症・酸素欠乏症は急性の障害。
この問題のページ:職業性疾病のうち、潜伏期間が特に長いことで知られるもの →
問171有害業務による健康障害の「可逆性」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- a回復しない疾病は存在しない
- bすべての職業性疾病は治療により回復する
- cじん肺や騒音性難聴のように、いったん生じると回復しないものがある
- dばく露をやめれば必ず回復する
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正解:c. じん肺や騒音性難聴のように、いったん生じると回復しないものがある
じん肺の線維増殖性変化や騒音性難聴の有毛細胞の変性は不可逆的で、ばく露をやめても回復しない。このような疾病こそ、発症してからの対応ではなく予防が決定的に重要となる。
この問題のページ:有害業務による健康障害の「可逆性」に関する次の記述のうち →
問172化学物質のリスクアセスメントの手法として、簡易なものに分類されるものはどれか。
- a作業時間の記録のみ
- b作業環境測定士による精密分析のみ
- c労働者へのアンケートのみ
- dコントロール・バンディング(ばく露レベルと有害性のランクからリスクを見積もる方法)
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正解:d. コントロール・バンディング(ばく露レベルと有害性のランクからリスクを見積もる方法)
コントロール・バンディングは、化学物質の有害性のランクと取扱量・揮発性等からばく露レベルを推定し、リスクを簡易に見積もる手法。実測(作業環境測定や個人ばく露測定)による方法とあわせて用いられる。
この問題のページ:化学物質のリスクアセスメントの手法として、簡易なものに分類… →
問173化学物質の自律的な管理において、事業者に求められる基本的な考え方として正しいものはどれか。
- a個別規制がある物質だけ管理すればよい
- b個別規制の対象外の物質についても、有害性情報に基づき自らリスクを評価して必要な措置を講ずる
- c国が指定した措置だけを行えばよい
- dリスク評価は不要である
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正解:b. 個別規制の対象外の物質についても、有害性情報に基づき自らリスクを評価して必要な措置を講ずる
化学物質の自律的管理では、特化則等の個別規制の対象外の物質についても、SDS等の有害性情報をもとに事業者自らがリスクアセスメントを行い、ばく露を最小限とする措置を選択して実施することが求められる。
この問題のページ:化学物質の自律的な管理において、事業者に求められる基本的な… →
問174ばく露を低減するための措置を検討する際、リスクアセスメントの結果を踏まえて最初に検討すべきものはどれか。
- a作業時間の短縮
- b呼吸用保護具の使用
- cより有害性の低い物質への代替や、使用量の削減
- d健康診断の実施
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正解:c. より有害性の低い物質への代替や、使用量の削減
リスク低減措置は、危険性・有害性の低い物質への代替や使用量の削減を最優先に検討し、次に工学的対策(密閉化・局所排気)、管理的対策(作業手順・作業時間)、最後に保護具の使用という順序で進める。
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問175有害業務を行う職場で新しい化学物質を導入する際に、最初に行うべきことはどれか。
- a健康診断を実施する
- bとりあえず使用を開始して様子をみる
- c労働者に保護具を配布する
- dSDSを入手して有害性を確認し、リスクアセスメントを実施する
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正解:d. SDSを入手して有害性を確認し、リスクアセスメントを実施する
新規に化学物質を採用するときは、まずSDSを入手して危険性・有害性を確認し、リスクアセスメントを実施したうえで必要な措置を決定する。使用を開始してから対応するのでは順序が逆となる。
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問176有害業務における「ばく露濃度」を下げる工学的な方法として、適切でないものはどれか。
- a発生源を密閉する
- b作業者に休憩を多く取らせる
- c局所排気装置を設置する
- dプッシュプル型換気装置を設置する
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正解:b. 作業者に休憩を多く取らせる
休憩の増加はばく露「時間」を減らす管理的対策であり、ばく露「濃度」そのものを下げる工学的対策ではない。濃度を下げるには密閉化、局所排気装置、プッシュプル型換気装置などの設備的対策が必要となる。
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問177有害物質の発生源が複数ある作業場での対策として、最も適切なものはどれか。
- a最も大きな発生源だけ対策する
- b全体換気装置1台のみで対応する
- cそれぞれの発生源に対して個別に捕捉できる設備を検討する
- d対策は不要である
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正解:c. それぞれの発生源に対して個別に捕捉できる設備を検討する
発生源が複数ある場合は、それぞれに対して密閉化や局所排気装置のフードを設けるなど個別に捕捉する対策を検討する。全体換気は希釈にとどまり、発生源近傍の高濃度ばく露を防げない。
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問178有害業務の作業者から「においが強くなった」との訴えがあった場合の対応として、最も適切なものはどれか。
- a作業者に保護具を追加配布して終わりとする
- b気のせいとして取り合わない
- c次回の定期自主検査まで待つ
- d局所排気装置の作動状況等を点検し、必要に応じて作業環境測定を行う
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正解:d. 局所排気装置の作動状況等を点検し、必要に応じて作業環境測定を行う
作業者の訴えは異常の早期発見の重要な手がかりとなる。局所排気装置の吸引状況やダクトの詰まり、フード周辺の障害物などを点検し、必要に応じて作業環境測定を行って原因を確認する。
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問179有害業務における「におい」を判断基準とすることの限界として、正しいものはどれか。
- aにおいがあれば必ず危険である
- b一酸化炭素のように無臭のものや、高濃度で嗅覚が麻痺するもの(硫化水素)があるため、においだけでは危険を判断できない
- cにおいがなければ必ず安全である
- dにおいは常に濃度に比例する
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正解:b. 一酸化炭素のように無臭のものや、高濃度で嗅覚が麻痺するもの(硫化水素)があるため、においだけでは危険を判断できない
一酸化炭素は無色無臭で気づけず、硫化水素は高濃度では嗅覚が麻痺して臭いを感じなくなる。においの有無や強さは危険性の判断基準として信頼できないため、測定と設備による管理が不可欠である。
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問180有害業務における労働衛生教育で、特に重視すべき内容はどれか。
- a業務目標の達成方法
- b企業の経営方針
- c取り扱う物質の有害性と、異常時・事故時の退避・応急措置の方法
- d接遇の方法
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正解:c. 取り扱う物質の有害性と、異常時・事故時の退避・応急措置の方法
有害業務では、取り扱う物質の有害性と健康影響、設備・保護具の正しい使い方に加え、漏えいや体調異変が生じたときの退避・通報・応急措置の方法を具体的に教育しておくことが、被害の拡大防止に直結する。
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問181有害業務における作業環境改善の効果を確認する方法として、最も適切なものはどれか。
- a次年度の健康診断の結果だけで判断する
- b作業者の感想だけで判断する
- c改善したのだから確認は不要である
- d改善後に作業環境測定を実施し、管理区分の変化を確認する
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正解:d. 改善後に作業環境測定を実施し、管理区分の変化を確認する
改善の効果は、改善後の作業環境測定により管理区分がどう変化したかで客観的に確認する。作業者の感想や健康診断の結果も参考になるが、環境の改善効果を直接示すのは測定結果である。
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問182有害業務に係る記録のうち、労働者本人が離職後に自らの健康管理に役立てられるものはどれか。
- a定期自主検査の記録
- b特殊健康診断の記録や作業の記録(健康管理手帳制度と連動)
- c衛生委員会の議事録
- d作業手順書
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正解:b. 特殊健康診断の記録や作業の記録(健康管理手帳制度と連動)
特殊健康診断の記録や作業の記録は、潜伏期間の長い職業性疾病について離職後の健康管理や補償の判断に用いられる。健康管理手帳の交付要件の確認にも従事期間の記録が重要となる。
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問183有害業務における「作業環境管理」の限界を補うものとして、適切なものはどれか。
- a人事管理
- b作業環境管理だけで十分であり補完は不要
- c作業管理(作業方法・時間・保護具)と健康管理(健康診断・事後措置)
- d品質管理
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正解:c. 作業管理(作業方法・時間・保護具)と健康管理(健康診断・事後措置)
作業環境管理だけでは非定常作業や設備の限界に対応しきれないため、作業方法・作業時間・保護具の管理(作業管理)と、健康診断による早期発見と事後措置(健康管理)を組み合わせて補完する。
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問184有害業務における健康障害の発生要因のうち、「主体要因」に該当するものはどれか。
- a作業時間
- b有害物質の濃度
- c局所排気装置の性能
- d労働者の年齢、体調、既往歴、感受性の個人差
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正解:d. 労働者の年齢、体調、既往歴、感受性の個人差
年齢・体調・既往歴・感受性の個人差は主体要因。有害物質の濃度や設備の性能は環境要因、作業時間や作業方法は作業要因にあたる。同じ環境でも影響の出方に個人差がある点に配慮が必要となる。
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問185有害業務に係る作業環境測定の結果が第1管理区分であっても、なお注意すべきこととして正しいものはどれか。
- a第1管理区分ならばく露は一切生じない
- b発生源に近接した非定常作業などでは高濃度のばく露が生じうる
- c測定を中止してよい
- d保護具は不要となる
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正解:b. 発生源に近接した非定常作業などでは高濃度のばく露が生じうる
第1管理区分は単位作業場所の平均的な状態が良好であることを示すにすぎず、発生源に近接した作業や、修理・清掃などの非定常作業では高濃度のばく露が生じうる。個人ばく露の観点からの確認も重要となる。
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問186有害業務における「見えないリスク」に対処する考え方として、最も適切なものはどれか。
- a作業者の自覚症状だけで管理する
- b異常を感じなければ問題ないと判断する
- c無色無臭の物質や潜伏期間の長い障害があることを前提に、測定と記録に基づいて管理する
- d対策は症状が出てから講じる
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正解:c. 無色無臭の物質や潜伏期間の長い障害があることを前提に、測定と記録に基づいて管理する
一酸化炭素のような無色無臭の物質や、石綿のように数十年後に発症する障害があるため、感覚に頼らず作業環境測定・個人ばく露測定・健康診断とその記録に基づいて管理することが不可欠である。
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問187溶接作業における労働衛生上の有害要因として、該当しないものはどれか。
- a騒音
- b溶接ヒューム
- c紫外線・赤外線
- d気圧の低下
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正解:d. 気圧の低下
気圧の低下は溶接作業の有害要因ではない。溶接では、溶接ヒューム(金属の微粒子)、アークからの紫外線・赤外線・可視光線、騒音、狭あい場所での酸素欠乏や有害ガスなどが問題となる。
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問188塗装作業における労働衛生上の主な有害要因はどれか。
- a電離放射線
- b有機溶剤の蒸気および塗料ミスト
- c異常気圧
- d騒音のみ
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正解:b. 有機溶剤の蒸気および塗料ミスト
塗装作業では、シンナー等の有機溶剤の蒸気と、吹付けにより発生する塗料ミストが主な有害要因となる。有機溶剤中毒予防規則に基づく設備・保護具・健康診断の対象となる代表的な作業である。
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問189研削・研磨作業における主な有害要因はどれか。
- a異常気圧
- b有機溶剤の蒸気
- c粉じんおよび騒音・振動
- d電離放射線
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正解:c. 粉じんおよび騒音・振動
研削・研磨作業では、母材や砥石から発生する粉じん、機械の騒音、工具からの振動が主な有害要因となる。粉じん障害防止規則の対象となる作業もあり、局所排気装置や保護具の使用が必要となる。
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問190地下ピットやマンホール内での作業において、特に警戒すべき有害要因はどれか。
- a振動
- b紫外線
- c騒音
- d酸素欠乏および硫化水素等の有害ガス
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正解:d. 酸素欠乏および硫化水素等の有害ガス
地下ピット・マンホール・タンク内部などの閉鎖空間では、酸素欠乏や硫化水素・可燃性ガスの滞留が生命に関わる危険となる。作業開始前の測定、換気、監視人の配置、給気式呼吸用保護具の準備が必須である。
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問191有害業務における事故発生時の初動として、最も優先すべきことはどれか。
- a原因の詳細な調査
- b二次災害の防止と労働者の退避・安全確保
- c記録の作成
- d報告書の作成
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正解:b. 二次災害の防止と労働者の退避・安全確保
有害ガスの漏えいや酸素欠乏事故では、救助に向かった者が被災する二次災害が多発している。まず二次災害の防止と労働者の退避・安全確保を最優先し、原因調査や記録・報告はその後に行う。
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問192有害業務に係る労働衛生管理において、衛生委員会が果たす役割として最も適切なものはどれか。
- a作業環境測定を自ら実施する
- b個々の労働者の処遇を決定する
- c作業環境測定や特殊健康診断の結果を共有し、対策を労使で調査審議する場となる
- d健康診断を自ら実施する
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正解:c. 作業環境測定や特殊健康診断の結果を共有し、対策を労使で調査審議する場となる
衛生委員会は、作業環境測定の結果と評価、特殊健康診断の結果の傾向、リスクアセスメントの結果などを共有し、対策を労使で調査審議する場。測定や健診の実施主体ではない。
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問193有害業務における「個人ばく露測定」と「作業環境測定」の使い分けとして、正しいものはどれか。
- a作業環境測定は個人のばく露量を直接示す
- b両者は同じものである
- c個人ばく露測定は場所の評価に用いる
- d作業環境測定は場所の管理状態を、個人ばく露測定は個々の労働者のばく露量を評価する
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正解:d. 作業環境測定は場所の管理状態を、個人ばく露測定は個々の労働者のばく露量を評価する
作業環境測定(A測定・B測定)は場所の管理状態を評価し管理区分を決めるもの。個人ばく露測定は労働者の呼吸域で測定して個々のばく露量を評価するもので、第3管理区分での保護具選択などに用いられる。
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問194有害業務に係る健康診断の結果、事業者が講ずる就業上の措置として適切なものはどれか。
- a有所見者を一律に解雇する
- b医師の意見に基づき、ばく露の少ない作業への転換や作業時間の短縮を行う
- c本人の希望のみで措置を決める
- d措置は講じない
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正解:b. 医師の意見に基づき、ばく露の少ない作業への転換や作業時間の短縮を行う
健康診断の結果に異常の所見がある場合は、医師の意見を聴いたうえで、就業場所の変更、ばく露の少ない作業への転換、労働時間の短縮などの措置を講ずる。有所見を理由とする不利益取扱いは認められない。
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問195有害業務における「ばく露の最小化」の考え方として、最も適切なものはどれか。
- aばく露があっても健康診断で対応すればよい
- b法令の基準ぎりぎりであればよい
- c法令の基準を満たすだけでなく、技術的に可能な範囲でばく露をできる限り低くする
- dばく露量は管理できない
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正解:c. 法令の基準を満たすだけでなく、技術的に可能な範囲でばく露をできる限り低くする
化学物質の自律的管理では、濃度基準値等の遵守にとどまらず、技術的に可能な範囲でばく露を最小限にすることが求められる。基準ぎりぎりの管理は、変動により基準を超えるリスクも抱えることになる。
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問196有害業務における新規採用者への配慮として、最も適切なものはどれか。
- a配置は本人の希望のみで決める
- b他の作業者と同じ扱いで問題ない
- c教育は後回しでよい
- d作業に慣れていないためリスクが高いことを前提に、教育と当初の作業内容に配慮する
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正解:d. 作業に慣れていないためリスクが高いことを前提に、教育と当初の作業内容に配慮する
経験の浅い労働者は、危険の予知や異常への気づきが遅れやすく、保護具の装着も不慣れなためリスクが高い。雇入れ時教育・特別教育を確実に実施し、当初は経験者と組ませるなどの配慮が有効となる。
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問197有害業務に係る設備の改造・修理を行う際の注意点として、最も適切なものはどれか。
- a通常作業と同じ手順で行えばよい
- b非定常作業として高濃度ばく露のリスクを想定し、事前に手順と保護具を定めておく
- c急ぎの作業なので手順は現場判断でよい
- d保護具は不要である
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正解:b. 非定常作業として高濃度ばく露のリスクを想定し、事前に手順と保護具を定めておく
設備の改造・修理・清掃などの非定常作業では、通常は密閉されている有害物に接近し、換気装置を停止することもあるため、高濃度ばく露のリスクが高い。事前に作業手順・換気・保護具・監視体制を定めておく必要がある。
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問198有害業務に係る労働衛生管理の PDCA において、「評価(Check)」に該当するものはどれか。
- aリスクアセスメントの計画を立てること
- b局所排気装置を設置すること
- c作業環境測定の結果や健康診断の有所見率の推移を確認すること
- d作業手順書を改訂すること
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正解:c. 作業環境測定の結果や健康診断の有所見率の推移を確認すること
作業環境測定の管理区分や健康診断の有所見率の推移の確認は評価(Check)にあたる。計画(Plan)はリスクアセスメントや年間計画の策定、実施(Do)は設備の設置や教育、改善(Act)は手順書の改訂などが該当する。
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問199第一種衛生管理者として有害業務のある職場を担当する際に、最も重要な視点はどれか。
- a記録を大量に作成すること
- b法令の条文を暗記していること
- c保護具を大量に備蓄すること
- d有害要因を特定し、ばく露を減らす仕組みが実際に機能しているかを確認し続けること
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正解:d. 有害要因を特定し、ばく露を減らす仕組みが実際に機能しているかを確認し続けること
重要なのは、有害要因を特定したうえで、局所排気装置の稼働状況、保護具の正しい使用、作業手順の遵守といった「ばく露を減らす仕組み」が実際に機能しているかを、巡視と測定・健診の結果から継続的に確認することである。
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問200有害業務に係る労働衛生の学習を実務に活かす考え方として、最も適切なものはどれか。
- a物質名と症状の対応だけを丸暗記する
- b「どの有害要因が・どの経路で・どれだけ体内に入るか」を軸に、対策の優先順位とつなげて理解する
- c法令の数値だけを覚える
- d実務と試験の内容は無関係と考える
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正解:b. 「どの有害要因が・どの経路で・どれだけ体内に入るか」を軸に、対策の優先順位とつなげて理解する
有害要因の種類(化学的・物理的・生物学的)、侵入経路(吸入・経皮・経口)、ばく露量(濃度×時間)という軸で捉えると、なぜ密閉化や局所排気が優先され保護具が最後なのかが一貫して理解でき、実務にも直結する。
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